ねーねーひじかたくん、甘ったるい声が耳に、頬に、目に、額に、首に、そして唇に降り掛かる。それだけでゾワリと身震いして顔が熱くなる。ほんとコイツずるい。名前よばれただけでもう立ってられなくなるのに、それに加えて愛の言葉なんかを言ってきやがる。ほんとコイツずるい。こっちは隊員がいるからこんな必死こいて耐えてるのに、我慢してるのに、コイツは横で飄々と口笛なんか吹きやがって。ぶん殴ってやろうか、とか思ってもコイツはひらりと躱してまた名前を呼ぶ。

「そんなカリカリしてると可愛くないよ?」

うっせーばか、可愛くなくて結構だ。とか言ってもコイツはやんわり笑って、かわいい、とかなんとかほざく。まじコイツなんなんだ。嬉しいけどさ。












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