「アンチャン、」
「ん?」

ぽつりと呟いたマリオの肩をゆっくりと撫でる。くすぐってぇ、と小さく笑うマリオを、とても愛しく思える。雲が晴れ、同じ布団に寝転がっている二人の身体が月明かりに照らされた。

「なんだよ、続きは?」
「…やっぱ言わねぇ」
「はぁ?」
「恥ずかしいから言わねぇ」

恥ずかしい事言おうとしてたのかよ、と笑うと、マリオは複雑そうに顔を歪める。そんな顔をされたら、言わしたくなってきた。

「言って?気になるからよ」
「…あのな、」







(そういってこいつは)
(俺の胸に顔を埋めた)


100822
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