生まれ変わったらミカサ兄だった件について。(見れない人用) | ナノ


「っしゃあギャラ確1おいしいですあざまァ!!!」

――――――DS片手に、俺はそんな事を叫ぶ。

はいどーもこんにちは。俺の名前は苗字名前。今日も元気に大学サボりながらポケモンしまくってるクソ野郎でございますよ。
いやぁね。今俺何してるかっつったらポケモンしてんだけど、ポケモン、マジ面白いね。
俺のニョロボンマジつよ。三色パンチマジつよ。努力値A252振りのニョロボンは伊達じゃねぇわ。レッツパーリィってか。いやそっちの伊達でもねえってか。(どやぁ)

…まぁそんな話は良いとして。

「あ〜もうバイト行きたくねえなぁ…。」

そう。只今の時刻、PM5時30分。そんで、俺のバイト(コンビニのレジ打ち)は6時から。俺のアパートからバイト先までチャリで10分ちょい。つまりそろそろバイトの準備しなきゃいけない。でも準備すんのダルい。

そう思った俺は、まるで現実逃避するかのようにゲームに没頭していた。いやね。だってポケモンおもしれぇし?、さっき頑張って卵孵らせてたら、いじっぱり4V神速のミニリュウGETしちゃったからそれ育ててぇし?、うん、だからゲームしてたんだけど。

「やっぱ、行かなきゃだよなぁ…。」

やっぱ俺の生活かかってるし?、行かなきゃアパートの家賃も払えねぇし、学費だって危ういし。

「…でもなぁ〜。」

めんどくせえんだよなぁ。この時間帯て別にそう時給も高くねぇのに学生やらリーマンやらでやったら混むし。

そんな感じで、ダラダラと今日のバイトを行くか行かないかで悩んでいたら、知らず知らずのうちに時間が経っていて。

「えっ!?、もう5時40分!?」

やべえやべえ!!、そう言いながら焦りだした俺は、ダラダラ悩んだクセに結局行かないなんて選択も出来る筈もなく(だって家賃払えないとか死ねる!)、服を着替えるのにもアパートから出るのにも無駄にテンパりながらも、どうにかバイト先へ向かう事になった。


…バイト先に向かう事になった、んだけど。


「〜やべえやべえやべえやべえ!!、ぶれーき、かかんっ、ね…!!」

急勾配の下り坂で、時短としてかっ飛ばしていたら、真っ正面から大型のトラックが現れて。

急いでブレーキかけようとしたのも束の間、両手のブレーキを握りこんでも止まる気配のないタイヤに、あ、やべえと直感して、そして俺は、



「(あ、死んだ。)」


ポケモンで主人公が負けた時とおなじように、目の前が真っ白になった。




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