▼ ネタっつーかもったいないから1万ボツ。ローと攻め主
ーーーこれはおおよそ個人的な見解なのだが、”人間はきちんとした衣食住と言うものが成り立ってこそ人間らしい文化的な生活が送れる”、と言う認識が、この世界に生きる大多数の人間にはあると思う。

ハートの海賊団の船長であるトラファルガー・ローは、そんなことを脳裏で呟きながら、夜更けの静かな船内の廊下を歩いた。

ーーーローがこんな夜更けに船内を歩くのは、実は初めてではなかった。
それはローがまだハートの海賊団を設立する前にドフラミンゴの海賊船で不寝番をした事があったから、とか言う意味でも、ロー自身が夢遊病持ちだとか言う意味でもなくて、ただ単にこの周回を繰り返した事が過去に何度もあったからだった。

目的は至極小さなものだが、やらなければ今後、クルー達に支障が出るだろうから自分はこれを繰り返しているのだ。

決して”彼”に会いたいわけではない。


ローは脳裏でそんな言葉をまじないのように唱えながら、リノリウムの香りのする廊下をひたりひたりとしずかに歩く。
暗い廊下を黄みがかった白色の蛍光灯で照らしながら、ひたりひたりと歩いていると、目的地が見えて来たので、ローは口の中で溜め息を尽きながら目的地ーーー調理場まで歩いた。そしてそれから、目的地である調理場のドアをゆっくりと開けた。

「(どうかあいつがいませんように)」、と自身はろくすっぽ祈ったことのない神とやらに祈りながらも、ローは調理場へと続くそのドアを押し開ける。
ローがドアを押し開けると、調理場の中から電気の光が筋の様に零れ出てきて、それだけで中に人がいることを察したローは、溜め息をつきたくなるのを我慢してからドアを開け切って調理場の中を見た。
調理場の中には、ローが想像していた通りやはり、20年以上前からローが見ていた顔が何食わぬ顔で作業をしていたので、ローは酷い疲労感を覚えながらも、その何食わぬ顔に話しかけた。

「おい…寝ろ、と言ったはずだが?、##NAME1##。」
「あ、…おお。…ようロー。…ってあれ?、そんな時間だっけ?、今何時?」
「もう3時だ。寝ろ。」
「えー。」

ローから##NAME1##、と呼ばれた男は、それまで動かしていた包丁を止めて、ローに抗議するように頬を膨らませた。
そしてそんな##NAME1##の周りには、沢山の食材が山のように積み重なっており、そして彼の居る奥のテーブルには、既に下準備を終えたらしい食材達が、整然と並んでいる。

ローはそんな##NAME1##の様子を見て、「またか」ともう数え飽きるほどの疲労感を覚えた。



ーーーこいつは昔っからそうだった、とローはあきれ返りながらも頭の中で呟く。

それは、ローの幼馴染みであり、ローの海賊船の料理長でもある##NAME1##と言う男が、衣食住の中でも特に食だけに重点を置いた人間で、しかも食べることではなくて作ることだけに喜びを感じると言う、酷く変わった人間であった事から由来するのだった。

昔っから、料理作りと料理研究が大好きで、そのせいで睡眠や食事が欠落することも少なくなかった。

そして##NAME1##という人間のその酷く変わったところは、ローがカエルの解剖に熱中していた少年時代の頃からの特徴と全く同じであり、つまりは##NAME1##という人間は、昔っから料理を作ることだけに喜びを感じていた人間だったとも言える。

まあそれでも、それが上手い具合に功を奏したので、##NAME1##も今やローの海賊船の料理長にまで登りつめているのだけれど、しかしながら##NAME1##の頭の中は常に料理一色なため、料理研究のし過ぎで食事や睡眠や生活を蔑ろにしたりする事はしょっちゅうで、故に医者の不摂生ならぬ料理人の拒食症のようになっていたのだ。

寝る間も惜しんで料理の研究、果ては##NAME1##の所属する海賊船船長にして##NAME1##の恋人であるローとの時間すらも割いてまで料理に情熱を傾けているのには、医者として彼を診ても、恋人として彼を見ても、ローからすれば面白くはない。

だからこうして時折ローが、さっさと寝ろといって料理研究に勤しむ##NAME1##に忠告を促しているのだが。


「ーーーて言うかさ、ロー。実は最近ご無沙汰だったからおれに構って欲しかっただけなんでしょ?」

「っは…!?」

ーーーと、ローがそこまで脳裏で考えていると、いきなり自らの側に近寄って来ていた##NAME1##からそう告げられたので、ローは驚いてそれまで考えていた頭を止めさせてしまった。そして周りを伺う。

おれは今まで調理場の入り口に居たんじゃなかったか、と周りを見渡してから、いつの間にか自分が##NAME1##から距離を詰められていることに気付いたローは、なんとなく危機感を察してから##NAME1##から逃げようとした。
しかし##NAME1##から咄嗟に手首を掴まれたローは、そのまま壁に縫い付けられるようにして押さえつけられてしまったので逃げ出す事が出来なくなった。眼前には、##NAME1##の甘やかに緩められた瞳が見える。ローは口の中を噛みながら耐えるようにして呟いた。

「…やめろ。」
「やめろ?、ヤって欲しいの間違いでしょ。おねだりヘタなんだから。」
「ッル「はい黙ってね。」っ〜…!!」


ルーム、と呟こうとした唇は、彼のそれで塞がれてしまった。
そして下腹部を撫でる彼の手付きに、ローはどうしようもない羞恥心を感じながらも、甘んじてそれを受け入れるしかなかった。

彼の言が図星などとはプライドの高いローには絶対に言えなかったのだ。

そうこうしているうちに、ロー

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ほんと三人称ムリっすわ。
意味がわからないよ…もう何これ…




2014/05/19
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