寄りかかっているだけだった彼女はいつしか一番たいせつになった。あんなに大きかった背中が小さく感じて、そのときに気付いたのだ。ああそうかこのこが好きなのだと、愛しているのだと。
だけど俺の手には天使をころしたときの感触が残っていて、怖かった。木葉もあんなふうに簡単にぺしゃんこになってしまうんだろう。俺の大切な木葉をも俺はころしてしまうんだろう。
(…どうして)
俺はおかしいんだろう。俺が出流のような男だったらみんな安心した?
「私は、一茶以外の嫁になる気ないから」
そんな杞憂も君の言葉で救われるんだ。
(愛しいきみへ)
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またまたマイナージャンルすみません!