*アニメ49話後
「…っ、おい!何処に行くつもりダ!?グリード!」
「セントラルに決まってんだろ!!」
どんどんとグリードの足はセントラルに向かって行く。その中でリンの声が待ったをかけた。強い意識に引き込まれかけてやむを得ずグリードは足を止める。
「どーいうつもりだよ、リン!!」
「それはこっちの台詞ダ!」
リンはひどく怒っているようだ。
しかしグリードの方にも時間が無い。いらついた様子でリンに叫んだ。
「ランファンを置いていくナ!今ちゃんとランファンを気にかけてやれるのは俺しかいないんダ!!」
「うるせえ!放っとけ!」
「何ィ!?」
グリードの様子にリンは余計腹をたてた。ランファンがまだ不調の身体を無理に動かして自分を助けに来たのは明白だ。そんな彼女を一人置き去りにして行くのはリンにとって許しがたい事であった。
何をいっても無駄な様子に、リンはとうとうなんとかして身体の主導権を取り戻そうと試みた。
その瞬間、
「あの女、助けるんだろーが。」
「だったら今はセントラルに向かうのが先決だ。」
「…世界なんぞに興味はねーが、世界もろともアイツを失うのは嫌だろ?」
リンはやっと理解した。
ああ、この男も彼女を愛しているのだと。
(せかいよりおもいのは、いとしいのは)
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リンラン←グリは最早公式だと信じています。