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プロローグ
01.少年
「貴方がこれを読む時、僕はもう殺されているでしょう。あの恐ろしい怪物、人狼の牙によって」
02.少年
「この村には、二匹の人狼が紛れ込んでいます。奴等は小賢しく昼間は無害な村人のフリをしていますが、夜になると、人を襲う凶暴な人狼に変身するのです」
03.少年
「一ヶ月前から続く不可思議な殺人事件は、全てこの人狼達がやった事…このままでは、この村は奴等に滅ぼされてしまうでしょう」
04.少年
「どうかお願いです。貴方の、貴方達の推理力で、村に紛れ込んだ人狼を見つけ出し、僕の無念を晴らしてください」
05.少年
「それはとても難しく、時には間違った推理をしてしまうかもしれません。しかし、もうこれしか方法がないのです。僕の力では、人狼の数を探るだけで精一杯だったのです」
06.少年
「奴等を見つけ出す為に、手掛かりとして、数人の村人には僕の力を分け与えました」
07.少年
「まずは占い師を一人。この方はとても頼りになる力を持っています。夜、誰か一人を選んで占うと、その者が【村人】なのか【人狼】なのかを知る事が出来るのです」
08.少年
「次に、霊能者を一人。この方は、その日話し合いの結果で処刑された人が【村人】だったのか【人狼】だったのかを知る事が出来ます。きっと、残りの人狼の数を知る手掛かりとなるはずです」
09.少年
「そして狩人を一人。この方は、夜に誰か一人を選んで、その者を護衛する事が出来ます。護衛された者は人狼に襲われても死にませんが、狩人が自分自身を護衛する事は出来ません。この方の働きによっては、死体が出ない平和な朝が訪れる事もあるでしょう」
10.少年
「どの方も、村人の皆さんにとっては心強い味方です。ですが厄介な事に、人狼に惹かれた村人がいるのもまた事実」
11.少年
「狂人。特別な能力はなく、普通の村人として日々を過ごしていた人間。しかしこの者の心には深い闇がありました。顔も知らぬ人狼に惹かれた狂人は、真相をねじ曲げる為に、ありとあらゆる嘘をつく筈です」
12.少年
「嘘、疑心、混乱、恐怖、不安、悲しみ…。呪われている僕の死から、すべてが始まる」
13.少年
「汝は人狼なりや?」
14.少年
「疑って見えてくるものが、そこにある」