白雪姫
「あの魔女ってそんなに強いの?」

ウィリアム
「リゼッタの事?」

白雪姫
「ええ」

ウィリアム
「そうだねぇ…。魔力は強いよ、リゼッタに適う魔女なんて他にはいないくらい。どんな呪文もすぐに習得するし、自分で魔法を作る事も出来る。魔女としては完璧な人間だ。でも…」

白雪姫
「でも…何かしら?」

ウィリアム
「彼女、頭がちょっと残念なんだ」

白雪姫
「まあ、やっぱり」

ウィリアム
「せっかく強い魔力を授かったんだからもっと有益な事に使えば良いのに、プリンを死ぬほど食べたいからってプリン増幅魔法を作ったり」

白雪姫
「食い意地が張ってますわね」

ウィリアム
「お洒落を楽しみたいからって自分の体を変化体質にしたり」

白雪姫
「気持ちが悪い体質ですこと」

ウィリアム
「幻のツチノコが見たいとか言って一週間山籠もりしたり」

白雪姫
「馬鹿ですわ」

ウィリアム
「僕と一緒にいたいからって禁術に手を出したり…。ほんっと、リゼッタってバカで可愛いよねぇ」

白雪姫
「…惚気…?」