「骸」
「何でしょう」
「月が綺麗だな」
「どうしましたいきなり」
「いや」
「……何そわそわしてるんです」
「してねぇ、あー…」
「何ですか」
「5分間何か喋ってくんねぇか」
「は」
「あ、時間厳守な、5分後きっちりやめること」
「はい?何で、」
「よし今から、スタート」
「意味が分かりません」
「良いから、なんか話せ」
「……僕今まで人の温もりなんか知りませんでした。知るつもりもありませんでした。ましてやマフィアとなれ合う気なんて有りませんでした。なのにどうしてでしょうね、貴方にこんな気持ちを抱くようになるなんて考えてもみなかった」
「……え、と」
「だいぶ貴方の事も分かってきました。前はこれっぽっちも興味無かったのに…。まぁ、ですから、貴方が僕の誕生日になった瞬間に祝いの言葉を言おうと思ってだけどそれまでの間が妙に恥ずかしいから紛らわせるためにこうして僕に話をさせてる事くらい簡単に分かって――」
「なぁぁあっ、バカ違っ……!!」
「5分、経ちましたけど」
「えっ」
「言ってくれないんですか?…ああ、違いましたか」
「こ、の、やろ……っ」
「ディーノ」
「、」

「……誕生日おめでとう、骸。…愛してる」

「有り難うございます、僕も愛してます」






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