弱いまんまが愛おしい | ナノ

弱いまんまが愛おしい
黄黒♀/小説家×モデル/軽くゲス瀬/年齢操作/R15



「テーツーナーちゃーん、なんスか?これ」
「…っ…そ、それは…先月撮ったやつ…です…」
「へー、俺この撮影していいなんて言ったっけ?」
「…言って…ません……」

黒子テツナ、19歳。
大学に行きながらモデル的なことをやっている。
モデルと言っても、ファッション誌やファッションショーなどのモデルではなく、所謂ちょっとマニア向けの写真集やフォトブックなどの無名モデル。
今流行のメガネ女子だとかニーハイ女子だとかマフラー女子だとか、そう言った類いの。
僕はきゃぴきゃぴしたタイプではないので、キメキメなポーズを強いられると困るのだがそういうモデルは自然体でいいことが多いので自分では結構楽しくやっている、のだけど。
7歳年上の彼氏…黄瀬くんがモデルの仕事に関してめちゃくちゃ厳しい。
そもそも黄瀬くんは僕がこの仕事をすること自体大反対だった。
半べそになりながら俺の可愛いテツナが汚れるとかよくわからないことを言っていたが、グラビアアイドルとかじゃないんですからと説得し、何とか許しを得た。
黄瀬くんはというと意外にも若手小説家である。ビジュアルの良さからイケメンすぎる小説家としてテレビに出ないかとよく誘われているがそういったものは全て断って、いつもひたすら家の中で執筆に励んでいるそうで。
仕事中はずっと家にいるため家事はほとんど黄瀬くんがしてくれていて、そのため元々心配性かつ過保護な部分が悪化している…気がする。

…だから、今もこんなことになっているわけです。

「…月刊フォト、ねえ。今月の特集は"期待のルーキー、今注目のあのモデル!"……何でこんな下着みたいな格好してんの?」

いつもはわんこのくせに、黄瀬くんが怒るとこういう風になる。静かに怒るところがすごく怖い。この時ばかりは、僕も思い切り逆らえなかったりする。
大体、僕に仕事が依頼されるたびに彼氏に許可もらわないと撮影できないっておかしいと思いません?
この雑誌の撮影は、何というかもういちいち黄瀬くんに許可とるの面倒くさいからたまにはいいですよね、なんて思ってしまって勝手にオーケーしたのだ。
そしたら案外下着というか露出の多いルームウェアみたいな衣装が多かったのでこの撮影のことは絶対内緒にしておこうと思ったのに、普通に発売日にバレた。

「ふ、普通の服着てるカットもありますよ!ほらこのページ!ていうか何でこの雑誌に僕が出ること知って…」
「だって俺テツナが俺に言わなくてもテツナが出る雑誌とか写真集は全部調べて発売日に買ってるもん。赤司っちの力借りたりして」
「…………」
「…あーあ、この写真で抜く男が何人いるんスかね?そいつら全員ぶっ殺したいッス」
「なっ…、そういうの向けの雑誌じゃないですよこれ、」
「…テツナさあ、知らないっしょ?」

僕が帰ってくるまで仕事をしていたのだろう、かけていた黒縁のメガネを外すと僕を背後にあったソファに押し倒した。

「ネットでテツナがなんて言われてると思う?可愛いとかだけならまだしも、ヤりたいだとかぶっかけたいだとか言われてんスよ。見知らぬバカ男たちに」
「…っちょ、どこ触って、」
「テツナは俺のでしょ?テツナに触っていいのもキスしていいのもエッチしていいのも中に出していいのも俺だけ」
「…も、何言ってんです、か…っ、ゃ、あ」
「そうそう、今度軽い官能小説書いてみよっかなーとか思ってるんスけど、テツナ協力してくれるよね?…こうやっておっぱい触っただけでパンツがこんなびちゃびちゃになるくらい、エッチ大好きだもんね?」
「ちがっ…、ゃ、んっ…ん、」
「俺に許可なくあんなエロい撮影した罰。…今日はテツナが恥ずかしがることたっくさんしてあげる」
「っひぁ、あ、あっ、ぁ、あっ、」
「ご め ん な さ い、は?」
「ふあっ、ぁ、あ、ごめ、な、さっ…、」

何時の間にかほとんど服を脱がされて、パンツの隙間から指を入れられぐちゅぐちゅと嫌な音を立てて抜き差しされている。
何だかんだで彼から与えられる快楽に負けている自分に呆れたが、惚れた弱みとはこういうことなんだろうかと頭の隅で思う。
黄瀬くんのギラついた眼差しを目にして、これは多分朝まで解放してもらえないだろうと判断した。





(…もう、黄瀬くんに内緒で撮影するの、やめ…ます………、)













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