雑多11
霞む月明かりと君
殉ずる愛情
目眩がするのは君の所為だと文句を言うことすら叶わない
思わず頬をつねった
好きなんかじゃない、そんな生温くない
パチンコ通りの安っぽい電飾
力をくれたのはいつだって君さ
たった一言がいつも言えない
不揃いな心音
大人になるにつれて本当に大事なことが何なのか解らなくなっていった
燃え上がる喉もと
紅く映える椿と同じくして呆気ない死を遂げるのです
棄ててしまえれば楽だった
叫ぶ君の声は何故だか遠い
白色矮星と共に眠る
「君だけは信じてるよ」と重い鎖をかけた
甘い罠なら望んで
フラッシュバック
果たされないなら最初から約束なんてしなきゃよかったでしょう
塵芥と化す
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