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なんの変哲もない





CAST:アルティアラ(テレジア),ヴィル,ルクス(グラニデ)

太陽は燦々と輝き、バットが空を飛ぶ中、アックスピークが宙を舞う。ああ、今日も平和だなぁ、と染々俺は思うのだった。

「―、フェイクバレット!いやあ、大変でしたね」

「くっ…明らかにレベルが違い過ぎるだろ!なんで僕を連れてきたんだよ…回復できる訳でもないのに…」

「「ノリで」」

「…っ、もうお前ら嫌だ!!」

今、俺ヴィルはユーリにアルティアラさん、それにルクスを連れ世界樹の洞に来ていた。元々ルクスを除いた三人+ジューダスさんで行く予定だったのだが、朝、ジューダスさんの仮面にヒビが入ってしまいそれの修復に。まぁ行かなくても良かったのですがノリと勢いで偶々そこにいたルクスを連れ、今に至る。
さっきからルクスは瀕死寸前、おまけに突っ込みも怠らないので寸前どころか瀕死状態。

「はいはい、キュア!」

「あっ…ありがとう…アルティアラ」

「いやいやー」

何日だか忘れたが突然ルクスが俺に告白してきた。アルティアラの事が好きなんだと。丁度チャンピオン戦直前でちゃんと話は聞いてなかったが一目惚れだとか言ってた気がする。ちょうど最後の四天王戦で、師匠にハート、パステルが瀕死でちなっさんの体力もヤバくなってきた辺りだったから話所ではなかったのだったが。

「あ、なんか俺ポ○モンやりたくなってきた、帰って良いですか」

「えーその間にヴィル君レベル上げするんでしょー?やだよ負けちゃうしー」

「いやいやアルティアラさん最強ですよね勝てる訳ないですから」

「お前らここまできてポ○モンかよ」

世界を救うディセンダーが呑気にポケ○ン談義ですか。そうか、最近寝不足で死ぬとか言ってた理由はこれか。
小さい頃下町で誰かがやってるのを見てフレンと一緒に買いにいったのを覚えている。…まぁ結局俺は直ぐに飽きてフレンに丸投げしたけどな。

「ユーリは飽きたとか言ってますけどまたやったら凄いハマるかもしれませんよ?」

「冗談!良い年した男が呑気にゲームなんかしねーよ」

「…ニートのくせに」

「何か言ったか」

「いえ別に。畑でも耕してれば良いんじゃないですか」

「じゃあ…あんたも一緒にな!」

はぁ…またユーリとヴィルが戦闘開始。飽きないよなぁ…というか世界樹の洞で何戦もした後なのにまだ戦えるってどういう体力してんだ。信じらんないよなぁ…僕もレベルを見るだけならギルド内でも強い方なはず…あ、いや最近大佐が…。

「ルクス君ー?暫くあの二人戦ってると思うからお茶でもしない?」

「あ…はい!」

っていやいやいや。世界樹だから眺めは凄いです圧巻です。でも隣では乱闘中、たまにアックスピークが飛んでくるこの中でお茶…だと…!?
アルティアラも随分マイペースだな…いやこれはマイペースなの、か…?
ディセンダーは変わった人が多いと最近、尚更思う。(本人も中に入ってるのには無自覚)

「ルクス君はさ、ヴィル君の事どう思う?」

「…はい?」

いきなりなんて質問だ。別に唯の友達…はっ、も…もしかしてアルティアラはヴィルが好きなのか?気になって、でもまだよく分からないから僕に印象を…!
何て事だ…それならそれで何て答えれば良い?然り気無く悪いとこを、いやいやそんな、僕はそんな酷い人になるのか…っ!
…でもなんかヴィル強いしなんかモテモテだしウザいし…あ、なんか苛々してきた。嫌なとこの一つでも言ったって、

「ヴィルは強いし船員の好感度も高いし僕の憧れですよ」

なんてこったーっ!何それベタ褒め!くそっ、だってあいつの悪口でも言ったら…ら、ラグに…殺され…っ

「…ふふ、あははっ!ルクス君って、面白いんだねぇ」

「あはは…って面白い…?」

「ふふっ、これからもヴィル君と仲良くしてあげてね」

「はい!…あれ?」

ん?なんだ今の会話。まるで弟の事をこれからも宜しくね的な。アルティアラは別にヴィルが好きな訳じゃ…ないのか…?
(※全くありません)

「仕方、ありませんね…っ、パフェ三つで、手を打ちましょうか…っ」

「はっ、じゃあ…俺は、ティラミス五つで、許してやるよ、っ」

あ、二人の事忘れてた。というか数おかしくない?おかしいよね!?ティラミス五つって、うわっ…気持ち悪い…。どんだけ甘い物好きなんだ二人共。
僕がアルティアラと優雅にお茶している間にふたりは真剣に戦っていたらしく、さっきより明らかに体力が減ってるのは見てすぐ分かった。…ついでに彼らの回りにアックスピークとかロックルとかの残骸があるんだけど。今夜は大量の肉がテーブルに並びそう。敵も不憫だよな…。

「…ふふ、俺は構いませんよ?」

「俺も別にいーけど?」

内容はともかくどうやら喧嘩が収まったらしい。この戦闘による損害は…僕たちにはパイングミ一つくらいだけど周りの敵には大だ。

「終わった?じゃあキュア!」

「お、サンキューな」

「…ヒール!」

「じゃあ次はヴィル君…ってあれ?自分で回復しちゃった?」

「えぇ、誰かと違い俺はアルティアラさんに迷惑かけるような真似はしませんから」

「ふーん?」

「はいはい、喧嘩は終わりねー!」

再びユーリとヴィルが戦い始めようとする前に、アルティアラが間に入った。彼女って、結構最強だよな…。この二人って…普段からこんななのか?一緒にいるのをよく見るけど。

「今のはヴィル君が悪いよね?ほら謝る!」

「えーと…ふふ、恐れ入ります、すみません。ユーリ?」

なんでそう火に油を注ぐような事を。ユーリが拳を震わせた。…どうでも良いんだけどヴィルって、結構詳しいよね…。

「一発…ぶん殴っても、良いよな…?」

「…今ここにアルティアラちゃん特製マカロンがあるんだけどぉ、ルクス君と二人で食べちゃおうかなぁ」

「「すいませんでした」」

「よろしい!偉い二人にはじゃーん!チョコマカロン上げちゃうよー」

うわ…なんていう。食べ物に負けてるよ二人共…っ!あぁでも良いなぁ…アルティアラの手作り…。

「はい、ルクス君」

「へ?僕も…ですか…?」

「あったりまえじゃん!ルクス君は喧嘩もしてないしー二つあげるねぇ」

うわぁなんていう神様からのプレゼント!や、別に神なんかこれっぽっちも信じてないけどね。どうしよう嬉しすギル!部屋に飾っておきたいくらい…いや、そんな事したらレウになんてからかわれるか…orz

「うーん、ルクス君苦労してるっぽいけど頑張ってねー?」

「え?そんな事は…」

「よぉし!続きいくよ続き!」

なんでそんな事を言うのか、と聞く前に彼女は立ち上がってしまった。その声に続きヴィルとユーリも付いた砂を払いながら肯定した。

「うん!ヴィル君、回復よろしく」

「はい…ってえ!?もしかしてアルティアラさん前線に…」

「そゆこと!若い者に頼ってばっかじゃ駄目だもんねー」

「いや、あんたが一番若いだろ」

「…アルティアラって戦えるのか?」

いつも後ろから援護してくれてるアルティアラが前線…?そんな、危険な事はっ、

「だいじょぶだいじょーぶ!ま、見てなって!ヴィル君剣貸してー」

「短剣ですが」

「えぇえでも…」

今すぐにでも彼女を止めたい気分だったが多分言っても聞いてくれない。それに二人もなんで止めないんだよっ
これはもう僕が命を掛けて彼女を守るしかない。決めた。いい加減ライフボトルとはさよならだ!バイバイかつての親友。

「ルクス君、行こっ!」

「…はいっ」

僕は後光が指してる(かに見える)アルティアラの手を取ると、一緒に世界樹の奥へと進んでいった。



…この数分後、ルクスの決意はアルティアラの脅威の力によって、一瞬にして崩れ去るのだった。

**おまけ**

レウ(以下レ):はいはーい!兄ちゃんの切ない片思いの話でしたよー
ルクス(以下ル):片思いとか言うなばかぁっ
レ:相変わらず訳分からない感満載だけど今回は面白さの欠片すらないよね☆なんていうか普通?
ル:普通っていうなよっ!そもそm
ラグ(以下ラ):僕の出番がない…
ル:げ、っら…ラグさん…ち、ちわ…です…
ラ:うん、こんにちは。それよりも明らかに嫌な顔しないでくれる?
ル:え、そんな事ないよ、ね?ってレウー!?
ラ:お、書き置きはっけーん。何々、レウは突然腹痛に襲われたので暫くトイレに籠ります、だって。大丈夫かなぁ
ル:あの野郎逃げやがったな…っ
ラ:じゃあ仕方ないから二人でトークしようか?
ル:マジで…!?あ、いや…というかそもそもなんで話終わったのにトークなんてあるんですか?
ラ:なんかねー
花音(以下花):本編つまんなかったけど適当に話せば面白いと思うの!それとテスト後の企画に先駆けて。(※今はテスト前です)
ル:つまんないって…あんたが書いたんでしょ…。それに企画って。
花:某エース君の親がなんか書いてくれるんだって!折角だから私も乗ってみようかと。
ル:エース君って思いっきり言ってるじゃん!あー僕あの人苦手なんだよねー。
僕みたいなのって絶対苛められる…
ラ:分かってるなら良いじゃん(^ω^)
ル:無駄に眩しい笑顔!ううっ…なんかラグさんに似てるんだよな…
ラ:なんか言った?
ル:いえ別に。
ラ:まぁいいや。君みたいな小心者の意見には興味がないしね。
ル:さらりと酷い…
ラ:そもそもなんで僕とルクス君な訳?僕としてはヴィル君の方がずっと…
花:あんたが暴走するからじゃん。それにさ…私いい加減はっきりさせたいんだよね
ラ:…あぁ、もしかして?
リ:そう、もしかして。
ラ/花:どっちがヴィル君を嫁に貰うか対決!
ル:うわ…兄バカに親バカ炸裂…。てかそれなら僕要らないよね!?帰って良いですか帰らせて下s
ラ:いい加減君とは決着をつけたいとこだったんだよね。
花:同じく…先手必勝!ピコハン!
ラ:甘いね、魔神剣・双牙!
ル:えー、いい加減収集がつきそうにないのでースペシャルゲストさん、適当に終わらせて下さいー。
ノヴァ:俺の出番も与えて欲しいもんだね!スターダスト・シャイニングプラネット!
ル:だからそれはパフェの名前…
(強制終了)


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