短編 | ナノ


だいすきなひと(PSPo2/ユート)





「あ、やっぱりだ!ナマエきた!」

「…ユート?」


暇だしミッションでも行こうかとターミナルに来るなり嬉々としたユートの声に出迎えられた。
ユートの嬉しそうな様子に私も嬉しくなる。


「ナマエはこれから修行か?」

「うん。ユートも行く?」

「もちろん!ぼくも強くなってみんなを守るんだ!」


元々一人で行くつもりだったからユートがいてくれると心強い。
そういえば。さっきの言葉が気になったから聞いてみた。


「ユートは私が来るってわかったの?」

「おう!だってナマエを感じたからな!」

「ふうん…」


そういえば前に私とエミリアは特に分かりやすいって言ってた気がする。でもそれはきっとミカとよく一緒にいるからだろうってエミリアが言ってた。


「ぼくね、ナマエがどこにいても分かる自信あるよ!」

「私が?どこに…って、例えば私が一人でミッションに行ったとしても?」

「ああ!だってぼくにとってナマエは一番大切な人だからな!」

「一番?」

「そうだぞ。知らなかったのか?」

「う、うん。…私一番?」

「もちろんだ!ナマエいちばん!ぼくがいちばん大好きな人だ!」


ユートはそう言うと屈託のない笑顔を向けた。あまりにも率直で、なんか照れるのもバカみたいで私も一緒に笑った。

.......................

back





*
- 19 -


[*前] | [次#]
モドル

- ナノ -