13
『メレ…、大丈夫か？』
「…あ、ぅッ…ふぁ」
全部入り、返事も返せないが、僕は涙で濡れた瞳をノアガに向ける。
ビクンッ、ビクッと腰が微かに痙攣し、浅い呼吸しかできないけど、ゆっくりと頷いて見せた。僕のナカにある体温は熱いのに、触れた毛皮はふわりとして、涼やかだった。
『まだ、待とう』
もう、動いてもいいのだが、彼はそう言って心配そうに汗の滲んだ僕の額を舐めあげる。
優しい。
彼にすべて上げると決めて、彼が死ねと言えば死ねるのに、彼は僕の命を僕以上に大切にしていた。
暫くそうして、僕を慰めるノアガ。
僕も息をきちんとつけるようになってきて、スッと己のお腹を撫でてみた。ここに彼のが挿っている。
「…ッ…あ…お腹…」
『ん？…あ、あぁ…悪い…』
ばつが悪そうにしたノアガはソッとそのお腹にキスをした。ノアガのが大きすぎて、僕のお腹が少し膨れているのだ。
とても異様な光景で、どう驚けばいいのか、僕はキョトンとして、ノアガを見上げた。
『…あまり見つめるな』
「え？…あ…うん…ッあ！」
僕が慣れたと判断した彼は、ゆっくりと腰を動かす。
彼の狼のような熊のような対格に見合った大きなソレは、ジュボジュボッと中を出し入れするたびに、お腹の膨らみと共に動く。
「ひぁッ！あﾞ…いッッ！！」
ズンズンッと内臓が動き押しつぶされる感覚に陥るが、快楽だけはそれを上回っていて、僕のモノはだらだらとカウパーを流している。
ジュボジュボボグボッッ！ズパンッズパンッ！！
「いッ、アッ！おくッが…ッおぐぅ！」
深く刺さり、巧みにグリグリと抉るように突かれると、僕はすでに蕩けた頭で、必死に鳴くしかない。
『奥を突かれるのが好きなのか？』
「んッ…す、きッぁからぁ…ひッ！」
ズグッ！と深く突き上げたかと思ったら、そのまま持ち上げられ、グルリッと反転させられる。彼のモノがズップリと入ったまま正面に座る姿勢になり、僕は自分の体重でさらに深くを抉ってしまう。
「〜〜〜〜ッッッ！！あﾞ〜〜ッッ！！」
ズグンッ！ジュグッッ！！
「んぐッぅぅッッ！！ひゃぁﾞッッ！」
下から突き上げられ、力の入らない足は、そのままグップリと落下して、深く刺さる。
『メレ…愛してる』
それを繰り返し、彼は耳元で言う。
グジュボッ！グパンパンパンッ！ジュッ、グパンッッ！！
「あああﾞあﾞッッ！！んあﾞッッ！〜〜〜ッッ！」
一層奥に刺さった時、僕はグッと背中を撓らせ仰け反ると、ビクビクッと痙攣させて、イった。
ビュ、ビュクッビュルルルッッ！と勢いよく出た精は僕の仰け反った首元まで飛び、鎖骨に垂れる。
その首元をベロリッと舐めあげ、鎖骨に噛みつくノアガは、グッと僕の太ももを掴んで、より深く串刺すと、最奥に熱を放った。
『メレ…ッ…』
ノアガのモノの根本が刺さったまま大きく膨らみ、僕のナカから抜けないようになる。アナを塞ぐその瘤に、僕は息をつめた。
「いやッ…あﾞぁ、おき、ぃ…ッッひぃぃッ！」
ジュビュッ！ビュルジュビュルルル！！！勢いのあるその射精に、僕のナカが戦慄き、震える。驚いて、ギュッと穴を閉めてしまったのがさらに、彼の精を搾り取ったようで、動物の様に長い射精を感じ、ほんの少し気を遠のかせた。
『メレ…メレ…、愛してる。１９年も愛してた。…これからはもっと愛するから、俺のものになってくれ』
長い射精に一層お腹が膨れるのを感じながら、僕は完全に気を失った。
愛する彼の言葉を聞きながら。
僕は幸せな夢を見た。
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