すべてはこの一言から始まった。



「先輩、男も潮って吹けるらしいですよ?やってみましょか」




言った本人は無表情でとんでもない一言を投下してきやがった。ああ、頭がいたい。頼むからあの純粋だった1年生の頃に戻ってはくれんやろか。中学2年生の性への関心はほんまに恐ろしいとあらためて実感した。


「潮ってあれやろ?AVでよく攻めまくってたら水みたいなんが大量にでてくるやつやろ」

「見たことあるんですね」

「女優ほたるちゃんは凄いなっ!衝撃的な映像やったわ」

「ほたるちゃんに嫉妬っす」

「きも」


嫉妬っす言いながらも光の顔は無表情のままで、なにやら携帯をいじりはじめた。


「ほれ」

「ん?」

目の前に画面に「〜必殺★男を吹かせるテクニック講座〜」とチカチカ。わざわざブックマークしてたんかいな。それを見つけ出した経緯をぜひユウジ先輩に教えていただきたいわ光くん。最近の若いもんは怖いわ。

「ってことで」

「うおっ?っいで!」

ちょ!いきなり押すなやっ変な声出た!ついでに頭も打ってもうたがな!もっと慎重に扱ってーや!ユウジ先輩は見た目のわりにデリケートなんやで!

「1、まず相手を通常通りイカす。…っと」

丁寧に説明を音読しながら俺のズボンに手をかける光。


ぱくっ


「ちょっ…いきなりくわえんな、や!んんっ」

「てっとりばやくふかしたひんで」

「そのまましゃべんなっっ!」


光ははよイカせたいんかいつもより荒い舌使いで攻めてくる。

「ひゃっ…ん、あっ」

「ん、かわいいせんぱい。もっと?」

「いや、もっと…っ…ゆっ、くり!ぁっ」

ゆっくりしてほしくて光の頭を押さえつけるが、ドSはそんな俺の訴えも聞く耳すらもたずラストスパートをかける。

「やっ、やっ!ちょ、いってま…う」

「…」

「まじで、ふぁっ、もういっちゃ…んあ!」「んっ…ごちそーさんです」

情けないことに見事にイってもうたがな。しかも光の口の中で。飲むなやハゲ。あー、頭がふわふわする。

そんな余韻に浸ってたら


「2、イったらすぐに相手のちんこの先端を手のひらで擦る」

「ふぇ?」

「そんとき相手が痛くないようにローションなどを使用すること…か。ローションとか初めてヤったとき以来っすね」

思い出にうんうんと言いながら光が引き出しからローションを取り出してくる。…ほんまや初めてえっちしたとき以来やな。まさかこんな形で使うときがくるとは予想外やったわ。


「つめたっ…ってふぁああ!」

あり得んくらいの速さで俺のちんこを手のひらでしごいてくる。あかん、意識飛びそう…。


「どんな感じですか?」

「んぁっ!ふっ…んああ!」

「しゃべれんくらいいいんですね」

光が笑って言ってきて、返したいけど言葉が出ん。なんかローションのぬるぬるといままで感じたことない感覚に襲われる。

それに…


「なんっ…か、へん!ぁふ!」

「どう変?」

「なんかで…るっ、いゃあっ!こわ、い!ひか!」


体の奧から尿意に襲われるような感覚にいきなり怖くなって光にしがみつく。


「もうむりぃっ…んん、はっ!んふぁ」

「出してええですよ」


「出る!で、る!でちゃ…んぁああ!!」

ばしゃばしゃと俺の先端から溢れ出してくる透明な液体。


「えっろ先輩。最高やわ」

俺の死にたいくらいの羞恥心とは裏腹に実験成功してさぞかし満足そうな光くん。

俺もそれがまるで光の前で漏らしてるみたいに見えるもんやから、またそれが変に興奮してきて…


「いやぁっ!」

「まだでそう?」

「ひゃっ…まだっで、るから!やめ、て!!」

「我慢は体によくないですよ」

「うっ…んぇああああっ!!!!」


そのあと光が満足するまでシゴかれまくった。









「俺の布団びっしょびしょやないっすか」

あーあと言いながら布団のシーツを取り外して洗濯機にもっていく準備をする自分勝手な後輩に腹が立つ。


「誰のせいや!誰の!」

「吹いたんは先輩や」

「しばく」
「せや、俺1回もイってません。入れてすらないです。まじ可哀想やないっすか?でも布団はどこかの誰かさんに洪水状態にされたんで舐めてくれたら可愛い後輩が泣いて喜びます。やけど舐めるだけでお願いしますね?先輩に攻められて潮吹くなんて光く生きていけへんので。…一氏クジラ先輩」

「よし、苦しまずに逝かしたるからそこ座れや」



そして神聖なクジラさんに謝れ。



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