inizio di amore aggressivo


私はイタリアに転勤で引っ越して来たばかりのただの一般人である。
そんな事をわざわざいうのには訳があって、なぜだか知らないが最近守護霊が見えるようになってしまったのだ。
当然心当たりとか、そんなものは一切ないし特殊な一族とかそんなもんじゃない。
むしろあってたまるもんですか。
うじうじしていても何も変わらないのでひとまずせっかくイタリアに来たのだからと服を買いに行こうとしたのが間違いだったらしい。

「ねーねー、どうなの?」
「すみません、おっしゃる意味が分かりませんが、、、。」
「そんな事ないって、だって俺とソルベは似合うと思ってるんだからさ!なぁソルベ?」
「ああ。」

それはどうみても美人じゃない私には似合わない大きなスリットの入った服をボン、キュッ、ボン。なお姉さんなら似合うんだろうなーなんて考えながら見ていた時だった。
やけに仲のいい、むしろデキてるんじゃないかとおもう2人組の男性に絡まれたのだ。
それからは大体を聞き流しながたどうにか振り切ろうと早歩きで家まで歩いてるのだが、ここのドルチェがおいしいから今度行こう、俺達とナマエは運命の出会い。とかetc,,,そんなイタリア男のたらしっぷりを見せつけられている。

これって、誘拐かな?そうだったら逃げるのがいいよね、、、。
そんな事を小声で呟くミョウジナマエって名前の子を見つけてから俺はずっと彼女のあとを話しかけながらついて行ってる。
ナマエは東洋人の女らしく、俺とソルベの好みにどんぴしゃりってこのことだ!と思わせるぐらいに可愛かった。
俺ばっかりがどうにかして振り向いてもらおうと話しかけてるようだが、実際はソルベはさっきから彼女の買ったものの入ったバックをさりげなく持ったり段差で手をとったりして結構アピールをしている。
ソルベも気に入っているらしいけど少し顔が厳めしいからか、ナマエはソルベの眼さえ、いや顔さえも怖がってちゃんと見ていないのではってレベルだ。

「あの、私家ここなんで。」
「うん?そっかァ、なら荷物運ぶの手伝うよ。」
「ああ。」

さァ開けなよ?と笑顔で言っている方が話の流れ的にジェラートさんで無言で私の買い物袋を持っているのがソルベさんらしい、ちなみに怖い。
これで帰ってもらえるのなら、と思い家の中に案内することにした。

「へぇ、これがナマエの部屋?」
「そうです、荷物いいですか?」
「んー?」

ジェラートさんに荷物を返してもらおうとするとなぜだか笑顔を返された。ファーストフード店よろしく0円スマイルですね、分かりません。

「いや、あの荷物、、、。」
「うん、今から運ぶからナマエは安心してていいよ?」
「俺も手伝う。」
「ありがとソルベ、じゃあそっち頼むわ。」
「え、え!?」

そんな会話をしながら未開封のダンボールを外に運び出す2人を服を掴んで止める。

「なんで荷物!」
「俺達と暮らすから?」
「は!?」
「さっき了承しただろ?」
「え!?」
「ちゃんと撮ってあるんだからな?忘れっぽいなナマエ。」

そういってジェラートさんのポッケから出てきたのはテープレコーダー、なぜ持ち歩いてるのかすごい気になる。

『俺達と暮らさない?絶対に不自由はさせないからさ。』
『はぁ、そうですね。』

ザ−っと音のした後に流れたのは間違いなく棒読みだけど自分とジェラートさんの会話で、どうしようかと私の頭の中では大会議が開かれている。

「な、ちゃんと了承とっただろ?」
「いやそれは冗談かと思って!」
「だが現にお前は答えただろ?」
「ええぇぇぇ、、、!!?」

いや、答えましたけど、ねぇ。

「それとこれは別、という常識を知らないんですか!?」
「常識ねぇ?俺とソルベは暗殺チームに入ってるから常識なんてないなァ。」
「そうだな。」
「は!?」

それからジェラートさんとソルベさんに半強制的に引っ越しをさせられて、守護霊はスタンドだと教えられて、今私はこの2人が好きらしい。
この気持ちを絶対に言う事はないと思うけど、なんだかバレている気がする。


fin,,,?
(強引な恋の始まり)
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