「さて、昔話でもしようか」

・私は薬草学の準教授。
・魔法薬学教授のスネイプと同級生。
・リリーとジェームズ・ポッターの息子がホグワーツに入学した時から何やらイライラしだしたスネイプにちょっとうんざりしてます。
・ポモーナおばさんの代役で授業に出たら、(生徒たちにとんでもないことを教えていたものだから)スネイプに減点を食らった、生徒以外では始めての減点者です。
・そんな私のちょっとした昔話でも語ろうと思う。






「あーあ。何でいつもこうなのかしらね?このペアっていつも誰が選んでいるの?」

職員室で毎年恒例のクリスマスダンスパーティーの割り振りをみて、私は溜息を吐いた。

「あーあーたまにはクィレルとかとペアになりたいなー。ダンスも上手そうだし」

「我輩のダンスが下手だと言いたいのかね、花子・スプラウト」

「!」

しまった、と思った。職員室に誰もいないのを確認してはいたのだが、少しばかり独り言が多かったようだ。

「ああ、スネイプ。そんなこと無いよ。ええと・・・スネイプってすごく自然にリードしてくれるからとっても踊りやすいと思う。私スネイプとダンスするの嫌いじゃないわ。でもね、たまには違う人と踊ってみたいなと思うじゃない」

私の言葉の前半を聞いて少し照れているような顔をしていたスネイプだったが、最後の一言を言ったら面白くなさそうな顔をされた。なにこいつわかりやすい。もしかして私のこと好きでしょう。そんなことを思っていたらちょっとにやけていたらしい。ふん、と鼻で笑ったスネイプに「人をからかってるつもりかも知れないが、そのわかりやすい態度をどうにかした方がいいと思うが?花子、お前、私のことが好きなのだろう」と言われた。
「私もスネイプに対して同じ事思ってたよ」と言えばスネイプはさっと顔を横に向けたけど、前髪に隠れきらなかった鉤鼻が赤らんでいるのが見えて「隠れてないよ」と笑ったら振り返ってキッと睨んだスネイプに杖を向けられた。私はと言うと、肩をすくめて降参のポーズをとるしかなかったのだった。

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