全員の場合
1お
(また朝が来て、昼が来て、夜が来る。
一般の感覚で言えば"一日が過ぎる")
部屋に未央里、香澄が入ってくる。
おっさんは、テレビを見ながらポテチ食べていたりする。
2未
「あ、おっさん居るんじゃん」
3香
「再び、こんばんは」
4お
「香澄は本当に未央里が好きなんだね〜…」
5未
「いーでしょー、仲良しなんだよー」
ほのか、ノックしてから部屋に入ってくる。
6ほ
「……あの、こちらで人生相談してくれるってきいて」
7香
「あれ…さっき電車で…」
8お
「…へぇ、何。綺麗なお姉さんナンパしたの〜?ヒューヒュー!」
9香
「……仕返しですか?良いおっさんが大人げないですね」
10お
「おっさん……!?」
11未
「二人とも、お客さんの前なんだからけんかしないのー」
12ほ
「いえいえ、仲良しなんですね」
13香
「え…」
ほのか。おっさんに紙を見せる。
14ほ
「実は私手持ちが無くて…アドバイスなら無料だって聞いたのでここに来たのですが…」
15未
「おぉ…おっさん、そんな良心的なことしてたんだ」
16お
「俺達が行動を起こすなら、諭吉が五人くらい吹っ飛ぶかなー」
17ほ
「あ、あの、アドバイスだけなので」
18香
「大人の世界ってみみっちいな」
19未
「香澄クン、少し静かに」
20香
「じゃあ、少しだけ」
香澄、近くのテーブルにあったポテチをかじりはじめる。
21お
「それで、お姉さん。デートの日取りは」
22ほ
「え?…デート?」
23未
「香澄君、一言どうぞ」
24お
「いや、今の香澄は喋ると怖いからいいかな。クライアントの相談は日取りを決めて行うから。そうしないと他のクライアントに示しがつかない…………それに」
扉が開く。
愛菜が携帯を閉じ、舞がipodの電源を切り、鞄の中に入れる。
25愛
「今日、そう言えば予約した上でのお話よね」
26ほ
「………………まい?」
27舞
「え!?何で姉さんが此処に!?」
28愛
「へぇ……男遊びしてるの?」
29ほ
「…………」
30愛
「そのわりには男の扱い方に馴れてないわ。未央里の方が小悪魔よ」
31香
「……あぁ、さっき未央里と一緒に居た……さっきはご察しどうも」
32未
「いつの間に仲良くなったのー?気が合ったの?」