葉月1:一章、四天王!?私が!?

優花1「葉月?校長室から帰って来てから変だよ?」

葉月2「優花ぁぁ〜!!どうしよ〜〜!!」

優花2「どうしたわけ?」

葉月3「……明日になったらわかるよ…」

優花3「そう、ならいいけど、じゃ、お先に〜」

葉月4「バイバーイ!!」

葉月5:私も帰ろっかな…

ナレータ1:葉月が支度をし始めると、先生が二人入って来た。

日向1「ひっろみー!」

航平1「ちょっと日向先生…」

日向2「ありゃ?ひろみいないじゃん…あれ?生徒は四天王以外下校だよ?早く帰りなよ?」

葉月6「あ、はい、さようなら」

航平2「さようなら」

葉月7:下校時間早いんだな…。そう思いながら私は家へと帰って行った。

ナレータ2:四天王室

ひろみ1「………あの頃が最近のようだなぁ…」

拓巳1「…やっぱり」

ひろみ2「小村君!!下校時間過ぎてるわよ!?」

拓巳2「先生ってさ………28代四天王でしょ?」

ひろみ3「……そうだよ、私が28代小中高一貫四天王だよ。恥ずかしいけどね」

拓巳3「先生のネックレス、四天王しか貰えないってきいてたから」

ひろみ4「小村君、理事長の息子だものね。わかっちゃうか…」

ナレータ3:ひろみが拓巳に柔らかく微笑むと、拓巳は一瞬顔を赤くした。

拓巳4「……っ!!その顔…反則だし…!」

ひろみ5「小村君。帰りなさい。明日は実技テストだよ」

拓巳5「ゲ…忘れてた」

ひろみ6「フフッ。わかったなら帰りなさい」

拓巳6「……さようなら」

ひろみ7「さようなら!!」

ナレータ4:拓巳が帰る後ろ姿を見ながら、ひろみは呟いていた。

ひろみ8「……安藤さん、多分35代四天王ね…。これから、たくさんの精霊達に力を借りることになるわね」


ナレータ5:次の日、小中高生徒達が大ホールに集められた。その数は5000人いる

校長1「安藤葉月を35代小中高一貫四天王に任命する」

ナレータ6:一気にざわざわし始めたホールの中、青白い顔をしている葉月

葉月8「………なんで私なんだろうな…」

朝姫1「すげえな!葉月!!」

葉月9「凄くない…」

拓巳7「……安藤葉月ね…」

拓巳8:魔力弱っちいな…それとも理由が…?

優花4「…葉月…こういうことだったのね…」

ひろみ9「静かに!!28代小中高一貫四天王NO.1として命令します!!」

航平3「………言っちゃったよ…」

ナレータ7:ひろみの一喝で静かになる。葉月はひろみを見て驚いた。

葉月10:先生が…あの全盛期の……

ひろみ10「安藤さん、一言お願いしますね」

葉月11「まだ未熟ですが、頑張りますのでよろしくお願いします」

ナレータ8:集会後、教室はパニック状態だった

友A1「安藤さん、凄いね、頑張ってね!!」

葉月12「うん、頑張る!!」

友B1「お前にできるとは思わないがな」

葉月13「けど、頑張るよ…」

友B2「ま、せいぜいあがいてろよ」

優花5「挑発に乗ったらダメだよ、葉月」

葉月14「うん、大丈夫だよ」

優花6「けど驚いたわね、28代四天王NO.1先生なんだものね」

葉月15「うん、こんな身近にいるんだもんね…」

ナレータ9:二人は先生を見ながら呟いていた。

ひろみ11「はいはーい!今日は魔力測定の為、精霊を喚びましょう。最下級精霊を出してね。最上級レベルは私でも戻すのは難しいからね」

ナレータ10:それぞれ最下級精霊を出す生徒達。しかし……

友A2「先生、小村君中級レベル出してます!!」

ひろみ12「え!?小村君。駄目じゃないの!!あなたは魔力強いけど、制御は難しいわ」

拓巳9「そうかもね。……先生は簡単に制御できるのでしょう?」

ひろみ13「え、ええ」

拓巳10「なら最上級レベルの精霊、出して下さい。パートナー、ウンディーネですよね?」

ひろみ14「…………えぇ、けど喚ばないわ」

葉月16「きゃわあー!!可愛い!!先生、この精霊、何!?」

朝姫2「………葉月」

優花7「全く、葉月ったら…」

ナレータ11:葉月の一言で柔らかい空気になったが、ひろみは精霊を見ると葉月に駆け寄る

ひろみ15「安藤さん!!あなた、めまいなんてしてないかしら…!?」

葉月17「え?いえ、全然…」

ひろみ16「その精霊は最上級レベルの地属性ノームよ!!」

葉月18「へええ〜…って!!え!?最上級!?」

ひろみ17「そうよ!ノームを抑えて、戻すから」

葉月19「は!はいぃぃ!!」

ノーム1「また…戻されるのね…私…」

葉月20「え!?また…?」

ひろみ18「あなたの意志で戻るなら戻さないわよ、ノーム」

ノーム2「えぇ…戻るわよ、ひろみ」

葉月21「え?先生、知り合い?」

ひろみ19「私は全ての属性の精霊を召喚できるから先生になったのよ?日向先生も植垣先生もね」

友A3「植垣先生も!!うわぁ、すご〜い!!」

友C1「あの先生、カッコイイもんね」

葉月22「日向先生…?植垣先生…?」

朝姫3「葉月…知らないのかよ…波崎日向先生も植垣航平先生もこの学年の担当だぞ?しかも、ルックスよし、性格よしだから、この学校で人気もある」

葉月23「へええ…そうなんだ…もしかしたら昨日の放課後に会った先生かな…?」

ひろみ20「お喋りはそこまで、授業を終わり、帰りのホームルームします」

ナレータ12:ひろみが必要事項を話し終わり、下校時間になると葉月はある先生に止められた

航平4「安藤さん、四天王室案内するからおいで」

葉月24「あ、はい…」

航平5「ひろみ先生も、後で来るように、ね?」

ひろみ21「わかりました〜」

航平6「じゃあ、行こっか」

葉月25「は、はい!!」

ナレータ13:1-Fから四天王までかなりの距離である。1Kmはあると思ってもいい…。その間、二人は無言だった。

葉月26:この人が植垣先生だよね…と、それより無言って…気まずいよ〜!!

航平7「安藤さんって、昔のひろみ先生に似てるね」

葉月27「え!?…えーっと…どこがですか?」

航平8「感情豊かなところとか…かな?」

葉月28「ヘ、へええ…………って!きゃあ!?」

ナレータ14:葉月が階段の段差を踏み外したのをサッと航平が抱える

航平9「………大丈夫ですか?けががなくてよかったですね」

葉月29「……あ、ありがとうございます」

航平10「どういたしまして」

葉月30:せ…先生って…人気あるのがわかる…

ナレータ15:葉月が航平に見惚れていると、そこには小柄の女性がいた。

ひろみ22「あれ〜?二人共〜。何抱き合っちゃってるの〜?」

葉月31「せ!!先生!!」

ひろみ23「航平、こういう子がタイプなの〜?昔は確か…」

航平11「ひろみ、お願いだから暴走しないで下さい…」

葉月32「二人共、仲良しなんですね?」

ひろみ24「まあ、同い年だし、同じ世代の精霊師だからね」

葉月33「同い年!?先生の方が年下じゃ…」

航平12「ひろみは童顔ですからね…」

ひろみ25「んなあ!!……否定できませんけど〜!人が気にしてることを〜!!」

葉月34「………なんかお似合い…」

航平13「え!?」

ひろみ26「航平、安藤さん、そんなことよりいつまでその体勢でいるの?」

葉月35「へ!?あ!?ありがとうございました!!」

航平14「どういたしまして。あと少しで四天王室ですからね」

ナレータ16:三人が四天王室につくとき、オーイと後ろから声がした。

朝姫4「葉月〜〜〜!!どこ行くんだ?」

葉月36「朝姫!!今から四天王室だよ!!」

朝姫5「おー!!俺も行きてぇ!!」

葉月37「だね!!先生、朝姫もいい?」

航平15「はい、いいですが、誰かに言ってはいけませんよ?」

朝姫6「は〜い!!」

ナレータ17:四人が四天王室に入る。中は高級な家具がたくさんおかれていた。

葉月38「うわぁ〜!!凄い凄〜い!!豪華だぁ〜!!」

朝姫7「これ、有名な高級家具じゃねぇか!!」

葉月39「先生も先生も、これ使ってたの!?」

ひろみ27「私の時は普通のパイプ椅子よ。四天王は統一を治めるだけだったから」

葉月40「うわぁ…それは…。じゃあ、私、ラッキー!!」

朝姫8「よかったな!!葉月!!」

ホワン1「葉月も朝姫もうるさいニャ!!」

葉月41「え?なに!?いまの!!」

ホワン2「ここだニャ!!」

葉月42「ね!!猫が喋ってるー!!」

ホワン3「ホワンだニャ。28代四天王の頃からここに住み着いてるニャ」

葉月43「え?28代四天王…?」

ひろみ28「……へぇ、ホワンかぁ、なつかしいなぁ」

ホワン4「……ひろみニャか…?」

ナレータ18:次回に続く

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