番外編
優花(14)
茜(12)
茜1
「ねーっ!優花ちゃん!聞いてよーっっ」
優花1
「何があるんですか、それに此処波崎夫婦の家ですよ」
茜2
「私は日向兄の妹、ひろみちゃんの小姑よ?」
優花2
「普通に義妹って言いましょうよ」
茜3:番外編、もっと先に。
優花3
「それにしても、その毛糸の数は何ですか」
茜4
「えっと、実は…初等部の子に茜先生に彼氏が出来ないのは任務ばかりで俺らを構ってくれないからだーって言われてしまい」
優花4
「せめて、毛糸で何かを作ってクラスの子にプレゼントしようと…」
茜5
「そーなの!ひろみちゃんに編みぐるみの作り方教わろうとしたんだけど、ひろみちゃん、編み物が壊滅的にド下手だったのを忘れてて…」
優花5
「…はあ、それなら私がお手伝いしましょうか?妹によく編み物教えてるので大丈夫だとは思います」
茜6
「へー!?優花ちゃん、器用なんだね〜!マフラーなら私も大丈夫なんだけど…編みぐるみは初挑戦だからちょっとわからなくって」
優花6
「…………」
茜7
「ん?どうしたの?優花ちゃん」
優花7
「茜先生って、児童想いで良い先生だなって思いました」
茜8
「えー?いきなりそんなこと言っても何も出ないよー!?優花ちゃんたら、誉め上手なんだから!」
優花8
「四天王も……生徒を考えて、どうしたらいいか。決めないといけないですよね……」
茜9
「うん、そうだね!」
優花9
「即答ですね!」
茜10
「大丈夫だよ!優花ちゃんたちは考えてるから。いざとなったら日向兄も航平君も居るし!担任は全盛期の四天王のトップでしょ?もう、迷っても悩めないくらいに、頑張らなくちゃってなるよ!」
優花10
「…そうですよね。ありがとうございます」
茜11
「そうそう!優花ちゃんも今は生徒のこと考えて。そして精霊師になったら、沢山の人を支えてあげてね」
優花11
「…はい!」
優花12
:本当は悩んでいた。私が四天王を務めても良いのかって。
最終的にずっと目標としていることに近付けるならば、今もこれからも誰かを助けていたい。
優花13
「茜先生……医学の研修も宜しくお願いします」
茜12
「おっ、見習い医学精霊師の主席がやる気を出しちゃった?そうしたら授業ももっと専門的にしちゃおうかなっ!」
優花14
:大丈夫、私はもっと頑張れるから。だから、もっともっと。誰かを助けていけるように、精霊師になれるように前を見据えていく。