番外編
優造 16
日向 14
優造1
「拓巳が、小中高一貫四天王か…」
日向1
「不安ですか?」
優造2
「……少し、な」
日向2
:番外編。可愛い子には旅をさせろ。
日向3
「満場一致でしたよ。安藤と同様」
優造3
「安藤さんは素質があるからな。日向くんの奥さんと似た本質だ。納得がいく」
日向4
「俺の奥さんだからな」
優造4
「…………日向くんの奥さんだからでは無いだろう」
日向5
「いや、冗談を真面目に返さなくても…」
優造5
「…拓巳が心配で仕方ないのは。プレッシャーを感じているのが目に見えているからだ」
日向6
「……優造さん。当たり前ですよ、理事長の息子ですから。拓巳が真面目な奴だからこそ」
優造6
「だからこそ、心配で仕方ない」
日向7
「……父親が心配で仕方ないのは当たり前じゃないですか。晴希が泣いたら俺だって気が気じゃない」
優造7
「…あぁ」
日向8
「けど、晴希は言うんです。…僕は自分で出来ることならば。周りの力になりたいって」
優造8
「……」
日向9
「だから精霊師になるんだって」
優造9
「……精霊師に、か」
日向10
「だから、拓巳さんにもやらせたらいいんです。自分で出来ることならば、周りの力になれることを存分に」
優造10
「……昔は惰性の塊だった日向君も、立派になったな」
日向11
「いや、惰性ってなんですか!!ちょっと聞き捨てなら」
優造11
「ありがとう」
日向12
「おー、優造さんのお礼とかレアだなぁ〜。…あ、1ついい忘れてました」
優造12
「何だ」
日向13
「俺、小中高一貫四天王の担当になりましたー!ひろみは今回別の重役になっちゃったので!拓巳の身柄はこちらがきっちりと責任を持って丁重に扱いますんで」
優造13
「……そうだろうと、思ったよ。理事長室に君が来るときはそういうことだ」
日向14
「はははっ!んじゃー、お邪魔しました〜!」
優造14
「……日向君のその自信は、一種の才能なのだろうな」
優造15
:可愛い子には旅をさせろ、だな。
優造16
「四天王に選ばれたからには、拓巳自身の成長にもなるだろう。……35代。楽しみだな」