番外編
出演
メイン
日向 ひろみ
サブ
空 茜
【人が集まっている喫茶店】
茜1「じゃーんけーん!!ぽんっ」
空1「………はぁ」
茜2「やっりぃー!空兄(そらにい)おごりね!!」
空2「茜、お前何回目だ…?俺のおごり」
茜3「え?25300回目だよ?」
空3「なにげに数えているし…」
茜4「済んだ事はしかたない!!ゴチになりますっ!…………ところで空兄」
空4「…何?」
茜5「彼女とはどうなの?」
空5「ぶっ!」【飲み物を吹き出すような音】
空6:番外編、青年よ、今が動く時だ
茜6「うわっ!汚い!!」
空6「……はぁ。いきなりなんなんだよ。お前は」
茜7「いや、だってもうそろそろ30代でしょ?空兄…彼女とはもう三年なんだっけ?」
空7「まぁな…」
【足音×2日向1までフェードインして】
茜8「そういえば、空兄、今回の彼女連れて来ないの?」
空8「そ、それは」
日向1「出来ないんだよな、兄貴」
茜9「日向兄(ひなたにい)!?」
ひろみ1「そんなに平凡なの?空兄の彼女」
【日向、ひろみ、椅子に座る音】
空9「ひろみちゃんもか…」
日向2「違う違う!!美人美人。それはもうみんなが振り返る」
【空9と同時】
ひろみ2「……へぇ?ふぅん。今回は離婚の危機かしらね?日向」
日向3「ええ!?なんかひろみ最近嫉妬多くない?」
ひろみ3「…は?いっぺん地獄に堕ちてしまえ」
【指を鳴らす音】
日向4「ままま待て!?ひろみ。例えばの話!?例えばの!!」
ひろみ4「黙れや。前科ある馬鹿野郎が」
日向5「ヘルプ!?ヘルプ!?ひろみストップ!?」
茜10「相変わらずひろみちゃんは…」【ひろみ4と同時】
空10「意地っ張りだな…昔みたいに日向らぶーとか言えばいいのにな」
ひろみ5「茜ちゃんらぶー!」
茜11「わ!?私!?」
ひろみ6「…俺が男だったら…一途で可愛い茜と付き合ってたんだけどな…?」(少年高くらいに変更)
茜12「わあ!?告られてる!?漆黒の女王に告られてる!?」
ひろみ7「今からでも遅くないよな…?茜…」
空11「ひろみちゃん。日向泣くからやめなさい」
日向6「………(泣きまね)」
ひろみ8「ところで、日向。空兄の彼女知ってそうな口ぶりだったよね?名前は?」(元に戻す)
日向7「…………フンッ」
ひろみ9「…ひーなーくんっ?」
日向8「何?ひろみ!!」
空12「………(呆れ)」
ひろみ10「空兄の彼女。名前は?」
日向9「植垣あき!」
茜13「ええ!?植垣あき!?待って!?ってことは…」
空13「みんなご存知、植垣財閥のあきさんですよ…」
日向10「航平の妹だ!みんなご存知!!」
茜14「空兄…日向兄……」
空14「ん?何だ?」
茜15「…前々から思ってたんだけど…………二人とも」
日向11「…ん?」
茜16「ロリコンだよね…」
【BGMオフ。少し間を開けてBGM再びかける】
日向12「はあああ!?何処がだよ!!」
空15「今回ばかりは日向と同じだな…」
茜17「だってひろみちゃんとかひろみちゃんとか、ひろみちゃんなんて!ロリータの代表じゃない!」
ひろみ11「…否定出来ないのが、かなり嫌だな…」
茜18「見てみなよ!!身長低め!!軽量、胸の大きさ!!そして高校時代に比べてあまり変わらない顔!!何処をとっても頑張れば小学生に見られるじゃない!!!!」
ひろみ12「茜ちゃん…貴女酷いよ…コンプレックスずけずけ言うの酷いよ…」
日向13「いいんだよっ!俺が愛してれば関係ないんだよ!!ひろみの内面に惹かれたんだよ!!」
茜19「あ、ならいいや」
空16「呆気ないな…」
茜20「空兄は典型的なロリコンだけど」
日向14「それは俺も同じだな」
空17「…そりゃ、あきちゃんは大学生だけどさ…愛に年の差など気にしてたら精霊師学校の先生なんて…出来ないだろ」
茜21「あ…」
日向15「確かに!!うわぁ…そうだった!!精霊師学校、教師は生徒を全て愛せ、とかあったもんな」
空18「全く持って、精霊師学校教師としては失格になるぞ、二人とも」
日向16「誰がつくったんだろうな……」
ひろみ13「27代高等部の四天王No.1よ」
茜22「ほぇえ!!そうなんだ!」
空19「待て、茜。…ひろみちゃん?ひろみちゃんって高等部の四天王No.1って何代目だった?」
ひろみ14「小中高一貫四天王と同じ28だよ?前の高等部の四天王No.1さんはヨーロッパへ留学だったかなぁ?それでうちに押し付けたのよね〜」
日向17「……ま、まさか!!」
茜23「お前のせいか!日向兄!!!!」
空20「お前のせいか!日向!!!!」
【茜23、空20、同時】
日向18「ゲ、なんでそんなのつくったんだっけ…?」
ひろみ15「当時彼女だった子に、高等部の先生って無愛想だよね。って助言されたんじゃなかった?」
日向19「……当時の彼女…?」
空21「………ひろみちゃんじゃなかった?」
ひろみ16「ピンポンピンポン!!正解!!確かね!青年よ、今が動く時だ!!って助言したら犬のように日向は…くすっ。おかげさまで高等部は過ごしやすかったよ!!ありがとう!!日向!!大好き!!愛してる!!」
空22「……あぁ、さすが博愛主義で平和主義で、仏頂面は、イケメンと美少年と女の子だけ可能と言うひろみちゃんだな…」
茜24「まあ!私も過ごしやすかったよ!!高等部時代!!」
日向20「青年よ、今が動く時だ!!確かにだな!!今使えるぞ!!さぁ!兄貴!!あきとのこれからの練習手伝ってやるぞ!!」
空23「…これからの練習?」
日向21「プロポーズに決まってるだろ!!」
【椅子から立ち上がる音】
茜26「私も手伝う!!」
空24「いや、いいから!!必要無いから!!」
日向22「経験者に聴いた方が少しは参考になるぞ!!俺とか!!」
茜27「そうだよっ!兄弟で頑張って練って!!あきちゃん空兄にベタ惚れさせよう!!ってことで!」
日向23「ひろみ!!行ってくるな!兄貴のかわりに代金たのんだ!」
ひろみ17「行ってらっしゃい!!」
【椅子から立ち上がる音→足音×3】【空25からだんだんフェードアウトしていく】
空25「ちょっ、日向!!茜!!手を強く掴むな!!」
茜28「よーっし!これからは青年よ、今が動く時だ!!を空兄のキャッチコピーにしよう!」
空26「………だから彼女教えたくなかったんだよ…」
【間を開ける】
ひろみ18「相変わらず仲の良い兄弟だなぁ〜フフッ」
空26:青年よ、今が動く時だ…ひろみちゃんの一言が災難を起こした俺の辛い出来事だった_____