十二章拓巳1:十二章、異界の歪み

葉月1:こんにちは、葉月です。前回の話をします。平和だった精霊師学校に突然モンスターが襲来してきたんだ。ウンディーネやジン達のおかげでだいたいは倒せたんだけど…。頼りの先生が魔力消費し過ぎてダウン!?これからどうなっちゃうの!?

ナレータ1:あれから葉月達は何時間かモンスターと戦っていた。

[戦っているような音]
葉月2「も、もう何体いるの!!」

優花1「わからないわ、さっきより増えてない?」

拓巳2「異界の歪み…さっきより歪んでる」

朝姫1「あぁあ!もう!なんなんだよっ!」

ウンディーネ1「あなたたち…静かに出来ないかしら?」

シルフ1「今ウンディーネを怒らせるなよ〜」

ノーム1「…地獄を見るわ…」

朝姫2「ゲ!?まじかよ」

葉月3「つ、疲れる…」

優花2「葉月、頑張りなさい」

葉月4「う、うん」

[足音×二]
日向1「なぁんか、大変なことになってんなぁ」

エルフ1「皆様…大丈夫ですか…?」

航平1「シルフ、こっちにいたんですね?」

シルフ2「航平!?ご、ごめんな!ひろみの頼みは断れなくてさ…」

航平2「大丈夫、学校の中のモンスターは全てセルシウスとエルフが頑張りましたからね」

セルシウス1「シルフ…後で覚えておけよ?」

シルフ3「わ、わかった…」

エルフ2「まあまあ、セルシウス。貴女だって私だって、ひろみの頼みは断れないでしょ?」

セルシウス2「ま、まぁ、そうだが」

日向2「さぁーって、もうひと踏ん張りだな」

葉月5「先生、手伝って下さい!!」

日向3「足引っ張るなよ?」

葉月6「はい!!」

モンスターA1「ガルルルル…」

モンスターB1「私たちの邪魔をする奴らは…死ねぇえい!!」

航平3「改心が1番好ましいですが…そういう弱さは無いみたいですね…」

日向4「仕方ねえな…全体攻撃だな…セルシウス!!」

セルシウス3「私に指図するな!!…ブリザード!!」

[吹雪の音]

シルフ4「うっひゃあ〜、相変わらずだねぇ」

セルシウス4「…何か言ったか…?」

シルフ5「い、いえ」

航平4「大丈夫ですかセルシウス。力結構使ったんじゃ…」

セルシウス5「航平に心配されるほどひ弱じゃない。べ、別に大丈夫だ」

航平5「そう、倒れない程度に頑張ってください」

日向5「じゃないと、俺のお姫様みたいになるぞ」

拓巳3「うわ、お姫様みたいなガラじゃないし」

朝姫3「どっちかっていうと女王だよな!」

日向6「アハハ…言ってくれるじゃねえかテメエら…」

航平6「日向先生、抑えて下さい」

葉月7「キャアアア!!」

朝姫4「葉月!?」

[足音(走)]
朝姫5「オメエら葉月になにするんだぁっ!ノーム!!」

ノーム2「えぇ…ロックブレイクッ!!」

モンスターA2B2C1D1「(悲鳴、悲痛な声)」

朝姫6「葉月!!大丈夫か!?」

葉月8「こ、こわかったよ…朝姫いぃ…」

ナレータ2:この時、他のひとは思っていた。なんで葉月と朝姫の所だけ、ピンクのオーラが出ているのかと。

ノーム3「…もうくっつけばいいじゃない…」

エルフ3「そうですね。今の状況関係なくやってますね」

シルフ6「それにしても、さっきと比べてちょっと強いねぇ…」

セルシウス6「そうだな、少しきつくなってきたな」

ウンディーネ2「…本当に嫌な戦い」

ノーム4「はぁ、ドリアードとイフリート…ボルト…シェイドね」

日向7「俺らは喚べねぇよ。そいつらはひろみしか契約していない」

航平7「ごめんね?」

ノーム5「役立たず…」

日向8「なぁ!?さっきから朝姫の後ろを歩いているお前には言われたくねえ!!」

ノーム6「だって…契約出来そうな予感…」

朝姫7「俺と…?」

ノーム7「えぇ」

朝姫8「へぇ、そーなのか!!じゃあ後でだな!!」

ノーム8「えぇ!」

優花3「ちょっとあんたたち、話してないで戦いなさいよ」

日向9「へいへい。…葉月は?」

ウンディーネ3「ひろみの所に連れてったわ…戦力外だから。あの子は今のままだと死ぬ」

全員「…………」

[ドスドス…みたいな歩く音]

オーク1「へーへっへっへ。此処が精霊師学校か…あんまりいい建物じゃないな」

日向10「今…なんかムカツク発言しやがった?」

航平8「日向先生…!!」

オーク2「ヘっヘっヘ、それに全然強いやついなさそうだしな。なんでこんな所に未知の能力があるってんだ」

日向11「あぁ、なんか聞こえたぞ…?」

エルフ4「日向さん、落ち着いて下さい」

日向12「おい、そこの豚カス」

オーク3「ぁあ〜?ふざけんなよ青年」

日向13「あ?豚のカスだから豚カスっつってんだろ?」

オーク4「っのやろおぉお!!」

日向14「遅いっ!」
[打撃音]

オーク5「ぐぉぉおぉお!?」

航平9「一発で仕留めましたね、日向先生」

日向15「当たり前だろ!…けどオークか…そうしたら更に強いのも出て来るな」

航平10「そうですね…三年前より厄介です」

セルシウス7「…首謀者がいるんだな」

日向16「そうみたいだな」

航平11「オークが何体か出て来てますから…きっと」

シルフ7「後に出て来るなぁ」

セルシウス8「…全く、ムカツク首謀者だな…」

ノーム9「あのこ…早く起きないかしら…」

日向17「とりあえず時間稼ぎだな」

バルト1「そんなこと…出来るのかな?」

航平12「誰ですか?」

バルト2「私の名はバルト…人間ではない…お前らのような下等な劣悪種と同じにするな」

日向18「んなこと言われてもなぁ…なあ?拓巳?」

拓巳4「え?あぁ、そうなんでしょう」

バルト3「私は、お前らとは違う……はああぁぁああっ!!」
[爆発音]

日向19「ッ!?あっぶね…あと少しで当たるとこだった」

航平13「あたったら…」

朝姫9「死ぬな…」

優花4「気を引き締めてかないと…やられる」

ナレータ3:次回に続く

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