拓巳1:四章、初めての執務

ナレータ1:あれから一ヶ月が経ち、四天王の仕事に慣れた四人に初めての執務がやってきた。

葉月1「中等部、高等部のスポーツ交流会?」

睦月1「あぁ、四天王動けってさ、つーか種目、アンケートとれよ」

葉月2「え!?私がやるの?」

睦月2「当たり前だろうが、お前、四天王だろ!!」

葉月3「う゛……。だって、執務初めてだもん…」

睦月3「じゃあ、お気に入りの航平先生に教えてもらえば?」

葉月4「え!?」

睦月4「じゃあ、俺、こっちだから」

葉月5「あ…うん、また、会議で!」

睦月5「じゃあな!!」

ナレータ2:葉月は睦月と別れると、四天王室にいく。

葉月6「あ、みんな、早いね」

ホワン1「………ニャ!?」

朝姫1「どうした?ホワン」

ホワン2「見つけたニャ!!アンケート用紙」

朝姫2「よくやった!」

優花1「あ、葉月、遅かったわね」

葉月7「うん、睦月が倒れたらしくって…保健室に行ってたの」

優花2「弟想いだね。じゃあ、仕事内容わかるかしら?」

葉月8「アンケートだよね」

拓巳2「実際、なにやるかわからないけど」

ホワン3「ホワンに任せとくニャ!!」

葉月9「おぉ!ホワン頼もし〜い!!」

ホワン4「まあ、ただ、このアンケート用紙をコピーするだけニャ」

葉月10「………前言撤回」

航平1「相変わらずだねホワン」

日向1「面白いから!」

ホワン5「航平と日向ニャか」

葉月11「先生、アンケートの他には?」

航平2「……確かこの時期にスポーツドリンクの注文やってたよね」

日向2「あぁ、わがまま女王様は、さっさと終わらせてたな」

葉月12「問屋さんに行かなくちゃ!!朝姫、行こ!!」

朝姫3「あ!おう」


ナレータ3:葉月と朝姫が出て行った。

優花3「相変わらず、葉月は…」

拓巳3「朝姫にとっては嬉しいだろうね」

ホワン6「昔の航平とひろみ見たいだニャ」

航平3「ホワン!?」

日向3「………俺が留学中かぁ…」

ホワン7「漫才だったニャね」

航平4「懐かしいなあ…」

……

拓巳4「植垣先生って…もしかして植垣財閥の…」

航平5「あぁ、わかりましたか?実際は俺が継ぐはずだったんですけどね」

優花4「今は双子の兄が継いでいるんですよね?」

航平6「そうですよ、婚約者が兄の恋人でしたからね、兄に譲りました」

拓巳5「複雑…」

航平7「俺の話はおしまい、プリント、クラス毎に分けてくださいね」

拓巳6「はい」

優花5「わかりました」

ナレータ4:その時、葉月と朝姫が戻って来た。

葉月13「行ってきたよ〜!!」

朝姫4「はぁ…はぁ…」

航平8「ご苦労様です」

葉月14「はい!頑張りました!!」

日向4「プリント、クラス毎に分けたら今日は終わりな!!」

朝姫5「うしっ!やるぞ!!」

葉月15「よーし!いっちょ頑張りますか!!」

航平9「それじゃあ、俺達、他の仕事が有るので、戻りますね」

日向5「それじゃあ、頑張れよ!!」

ナレータ5:二人が出ると、四人は作業をした。そして数分後。

葉月16「お…終わった〜」

拓巳7「帰ろう…」

優花6「…疲れたわ…」

朝姫6「…そうだな」

ナレータ6:そして、スポーツ交流会当日

葉月17「な!睦月と美由ちゃん!!」

睦月6「姉貴!?同じチームか!!」

美由1「睦月君のお姉さん、葉月さんだったのですか」

葉月18「よろしくね、美由ちゃん」

美由2「は!はい!」

ナレータ7:一方、朝姫は…

朝姫7「やっべー!!遅れちまう!!」

女子生徒A1「い、石井君!!」

朝姫8「へ?あ、なに?」

女子生徒A2「あ、あのね!後で一緒に休憩しない?」

女子生徒B1「あ!それいいよ!朝姫君!私と休憩しよ!」

朝姫9「あ!わりー!休憩中、皆に飲みモンやんなきゃいけねぇんだ!!」

女子生徒A3「そ…そうなんだ…」

朝姫10「誘ってくれてサンキュ!!」

ナレータ8:朝姫が笑うと女子はフェロモンにやられたらしい、朝姫が走ると後をついていくように女子は走る

朝姫11「え!?まじ!?」

ナレータ9:朝姫はだんだん増えていく女子を見て冷や汗をかいていた。

女子生徒A4「石井君〜!!」

女子生徒B2「待ってよ〜!!」

朝姫12「うわっわわわ!?何で女子が追い掛けてくるんだぁーっ!!」

ナレータ10:朝姫は体育館で行うスポーツ交流会より、逃げることしか考えてなかった。

葉月19「ねぇ、優花」

優花7「えぇ、さっきから朝姫の叫び声が聞こえるわね…」

拓巳8「なんか、女子も減ってるけど」

葉月20「まさか!?朝姫…フェロモン出たのかな?」

優花8「まあ、可哀相!」

拓巳9「………演技くさ…」

美由3「ね…ねえ。お兄ちゃん…」

拓巳10「どうした?美由」

美由4「朝姫さん、追い掛けられてたよ…。たくさんの女の子に」

拓巳11「ふぅん…だって、葉月」

葉月21「まあ、…効果は後少しかな?」

優花9「そうね。美由ちゃん、朝姫の心配は要らないわよ」

葉月22「あの家系はいつもあんな感じだからね」

美由5「は…はあ…」

葉月23「それより美由ちゃん、睦月のどこが好きなの?」

美由6「え!?何でそれを…?」

拓巳12「教えた」

美由7「え!?お兄ちゃん!…あ、うぅ…」

葉月24「で、どこが好きなの?」

美由8「……優しいところです」

葉月25「へええ、睦月にも優しいとこあるんだねー!」

朝姫13「うわぁぁ!!」

女子生徒A5「待ってよ〜!!」

葉月26「5…4…3…2、1!!」

ナレータ11:カウントが終わった途端、女子は止まった。

女子生徒B3「あ…あれ?」

朝姫14「た…助かった…」

葉月27「お疲れ様、朝姫」

朝姫15「この体質…やだ…」

拓巳13「朝姫、ドンマイ」

ナレータ12:一度もスポーツ交流会に出なかった朝姫だった

ナレータ13:四天王室

航平10「お疲れ様です。執務、どうでしたか?」

葉月28「大変でした〜。けど楽しかったです」

朝姫16「種目。出たかった…」

優花10「まあまあ、楽しめました」

拓巳14「……、別に良かったんじゃない?」

日向6「そっか!朝姫以外は良かったか!」

航平11「次回もよろしくお願いしますね」

葉月29「はーい!頑張りまーす!」

日向7「今日はとりあえず解散!!また、来週な!」

ナレータ14:日向の言葉にそれぞれ帰っていった。

優花11「ただいま」

優花母1「優花、お隣りに行ってきてくれるかしら?」

優花12「…わかった」

ナレータ15:優花は隣に行くと小さい男の子が出て来る

優花13「お母さんいる?」

ナレータ16:優花がそういうと男の子の母…ひろみが出て来る。

ひろみ1「あら、三笠…優花ちゃん。どうしたの?」

優花14「先生…」

ひろみ2「ゴメンゴメン。家でも仕事してるから。で、どうしたの?」

優花15「差し入れです。…先生。ばらしてもいいじゃないですか、既婚ってこと」

ひろみ3「まぁ…いつかはばれるだろうけど、驚いて欲しいじゃない!!」

優花16「…なら、私は言いませんけど…、では、さようなら」

ひろみ4「さようなら!」

ナレータ17:次回に続く…

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