Song.7 1

[SE 足音]

四季1
「集客数はね。skyが一番だったわ」

四季2(タイトルコール)
空の愛唄 song.7 空の愛唄.

さくら1
「…それでも私は、オリジナルで歌います。次回のライブから、明日のストリートからね」

四季3
「せっかちね…まだ、続きがあるのよ」

颯1
「…続き?」

[BGM 穏やか]

四季4
「…そう。盛り上がったステージはあなたたちが断トツですって。悔しいわ、プロを育ててるこちらの身としてはね……。だけど、ビジネスと自己満足での差はいずれ埋められなくなるわ」

実里1
「自分で決めたことです。それでも私達は」

颯2
「きっと目に見えない部分も沢山あるし、迷惑もかけます。だからと言って今やりたいこととやるべきことを両立するほど、俺らはそんなに器用じゃないんですよ。やりたいことを存分にやらせて下さい」

実里2
「なので、さくらのプロダクション入りは白紙で曲も返してもらいます!」

さくら2
「…お願いします」

四季5
「…ホントに甘い考えね、最近の子は。…だからこそ気づかされることもあり、気付いたからこそ、ころからどうするか考えてしまうのね。…あーあ、複雑ね」

さくら3
「それじゃあ!!」

四季6
「曲は返すわよ。…春賀さくらはスカウトしなかったことにするわ。……さくらちゃん、良い友達見つけたわね…。昔は私にベットリだったのに」

さくら4
「え…?え?」

和也1
「父さん、出任せはよくないよ。父さんがさくらにベットリだったんだから」

[BGM 明るい]

さくら5
「…と、父さん!?女の口調だったのに!!美人なのに、和也の父さん!?」

颯3
「気付かなかったのか?面食い」

和也2
「母さん家に居るよ?父さんは仕事で滅多に帰ってこないし、日本の姓を名乗ってるから仕方ないだろうけど」

実里3
「あはは!さくら面食い!」

和也3
「…俺は色々と複雑な気分だよ。父さんの趣味はいつものことだから…」

四季7
「和也…。今日は久しぶりに帰るわ。二人で語りましょう」

和也4
「…うん。母さんに伝えとく」

四季8
「和也…。あなたもまたいい子に近づいて私凄く嬉しいわっ!!」

[SE 抱き締める]

和也5
「うわっ!やめて!!そうやってすぐ調子付くから嫌なんだよ!」

さくら6
(…こうして、空の愛唄の曲も返してもらい、和也の家庭の方も一つの問題を解決したようで)

[SE 走る]

客B1
「さくらー!!空の愛唄リクエスト!!」

[SE ギター音]

さくら7
「…リクエストも来たことだし、空の愛唄歌います!!!」

さくら8
(今日の私も、ギター片手にストリートライブ中です!!)



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