Song.2 1

[SE 紙丸める]

和也1
「……盗作ってこと?」

颯2(タイトルコール)
空の愛唄song.2。永いフェルマータ

[BGM 切なめ1]

実里1
「空の愛唄が…盗作され、た?…え?いやいやそんな嘘だよ!!何かの間違いだって!だってあの曲、皆で作ったんだよ?只の素人作品なのに…何でなの…?」

和也2
「実里、落ち着いて」

実里2
「何でそうやって3人は落ち着いてるの!!酷い話じゃん!盗作は!」

颯2
「……わかってるよ、お前が怒ってくれてる分、曲をどうやって返してもらうか考えてんだ…。なぁ、さくら?」

さくら1
「あ…まぁ。……そうだよ」

颯3
「さくら?」

さくら2
「私がもう歌わなければいいんだよな…」

実里3
「え…?」

さくら3
「私が歌わなければ…盗作されないよね」

颯4
「……何言ってんだよ」

実里4
「そうだよ!!さくらが歌ってくれるからこそなのに!」

さくら4
「それでも!!盗作されるくらいなら私は歌わない!」

[BGM オルゴール]

和也3
「さくらはそれでもいいの?歌ってるさくらの方がさくららしいのに…曲のことはその四季さんって人にまた会って皆で作ったことを伝えよう?」

颯5
「あぁ、それが一番だよ。…さくら、とりあえずお前も落ち着け」

さくら5
「……今はな。けど歌うかどうかは別だ」

和也4
「さくら。俺たちは」

さくら6
「わかってる!!言いたいことはわかってる!それでも私は歌わない…歌えない!!」

[SE 立ち上がる]

実里5
「…わかったよ!!もうさくらの好きにしなよ!!」

[SE 走る→ドア開閉]

和也5
「実里!!ちょっと……さくらも少し冷静になりなよ?じゃあ、実里なだめてくるね。お邪魔しました」

[SE 立ち上がる→歩く→ドア]

[封筒落ちる→紙が散らばる]

さくら7
「……こいつを見て、条件を呑めってことか」

[SE 紙を漁る]

颯6
「……合格通知」

さくら8
「…………ったく、こういうのは実里が受かるものだろうが」

颯7
「そう言うなって。……7月31日。所定の場所に来るように」

さくら9
「……手の込んだことしてくれんだね」

颯8
「…明日か。とりあえず、実里と和也は言わない方が良いな」

[SE 走るパンプス/スニーカー→手を掴む]
[ME 商店街ガヤ]

和也6
「実里…さくらの言い分も分かるよね?皆の為だ。…特に実里に」

実里6
「わかってるよ!!わかってるからこそ!何で一人で抱え込むんだよっー!私達が一緒なのにさぁーっ!!」

さくら10
(実里と和也に言わずに行くのは気が引けた。それでも、あの実里にこれ以上抱え込ませないよう…私は明日颯と二人で行くことにしたのです)



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