Song.1 1

[SE 鳥の鳴き声→ベッド軋み、落ちる→紙を弄る→書く→破る]

さくら1
「……あぁ、まじ最悪」

さくら2(タイトルコール)
空の愛唄song.1。突然の変奏曲

[BGM 朝A]

さくら3
「おはよう、皆。今日も早いね」

実里1
「本当は、さくらの家に電話してから行くはずだったんだけど…」

和也1
「颯がサプライズだって言って電話させてくれなかったんだ」

颯1
「何だよ俺が悪いのか、スマンな」

実里2
「だって、あんたが私と和也のケータイ持ってっちゃうから!!」

[SE 掃除機]

颯2
「はいはい、すいませんって」

和也2
「…さくらのお母さん、珍しく家事してる?」

さくら4
「珍しくって何だよ!うちの母親だって掃除くらい…。[SEポスト開→茶封筒いじる→ポスト閉]…………プロダクションシーズン?」

[BGM 朝B]

実里3
「プロダクションシーズン!?え、さくらオーディション受けたの!?」

さくら5
「…え?いや」

[SE 茶封筒開ける]

颯3
「最終審査の結果ってことか。合格者に来るんだっけ?」

実里4
「うん、そうだよ!私、落ちたんだよなぁシーズンは」

和也3
「実里はハモり担当だからね…」

実里5
「今回はソロだったんだもん!!さくらがいなくて私ムリだった」

さくら6
「……もしかして、四季って奴の事務所?」

実里6
「え、う、うん。そうだよ!最近Sky って人が売れてる所」

さくら7
「……皆はきいてないんだな。Sky って人の最新シングル」

和也4
「…さくら?」

颯4
「……まぁ、立ち話もなんだし、乙女グッズたんまりの部屋入ろうぜ!おっ邪魔っしまーす!」

[SE 足音歩→ドア開け]

和也5
「うーん。さくら、毎回ごめんね?」

実里7
「今度、颯の馬鹿に奢らせるから」

[SE 足音歩き/パンプス]

颯5
「おーい、さくら早くは入れよ。……大切な話をするんだろ?」

さくら8
「……お前はわかってたんだな」

颯6
「……あぁ」

[BGM 家]

和也7
「あ、Sky の新曲……………ん?」

実里8
「え!?同じタイトル…[SE CDケース開ける→紙をめくる]…歌詞まで」

さくら9
「……ごめん。私が毎日弾き語りしてたから、だよね」

[SE 髪を触る]

颯7
「…それくらい大切なんだから、逆に嬉しいことだぞ」

さくら10
「……大切だからこそ、悲しい。実里の作詞が、私の作曲が…」

[着信→ボタン音]

四季1
「はい、四季です。…そう、全額免除の対応ありがとう。[SE ボタン音]…楽しみね」

さくら11
(皆でつくったからこそ、謝って欲しかった。…私はこんな封筒なんかより、もっと大切なものを返してほしかったんだ)



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