純1
:翌日、翠の体調も良くなり、登山することとなるのだが…。
……何故か空気がどんよりとしている。

翠1
「…おー。皆、昨日はありがとな……って紫槞は?」

黄乃1
「…むー」

純2
「……黄乃、どうかしたのか?」

橙果1
「純ちゃん…。えーっと、その…ですね。シンデレラがグレて」

翠2
「もっとわかりやすいので頼む」

瑞葵1
「紫槞と黄乃の夫婦漫才見てたら、喧嘩して…」

橙果2
「紫槞君、山の散策がてらガラスの靴探しだって」

瑞葵2
「紫槞はシンデレラなんだ…」

橙果3
「美少年だからねっ!」

純3
「そもそも、何でそうなったんだ?」

黄乃2
「…それは」


[回想]

紫槞1
「俺、少し登って、山の状況見てきても良いですか?」

黄乃3
「あ、それでしたら黄乃もついて行きますよ〜」

紫槞2
「え、大丈夫ですよ。黄乃さんまだチーズオムレツ食べ終わってないですし」

黄乃4
「一人で行動したら危ないですよ〜」

紫槞3
「ちょっと登るだけですから。黄乃さんはゆっくり食事でも…」

黄乃6
「…紫槞君、一人で行動したら」

紫槞5
「もー!いいじゃないですか!たまには一人で歩きたいです!折角のアシル山楽しみたいです!満喫したいです!!」

黄乃
「……わかりました。今更謝っても許しませんよ!!フン!」

紫槞6
「そうしたら、少し行って来ます。ひ、と、り、で」

[回想終了]

橙果4
「とまぁ、シンデレラはお姉さまの言い付けを守らずにぐれました」

翠3
「ああ、橙果の言いたいことは伝わったけど…二人とも、止めなかったのか」

瑞葵3
「橙果が止めるかなーって」

橙果5
「え!?僕!?僕も瑞葵君が止めると思って」

瑞葵4
「…まぁ、止めれるくらいの空気だったら止めてるよ。……黄乃怒ってたし」

純4
「黄乃が?珍しいな」

黄乃8
「あのガンコな紫槞君がどうなったって黄乃知らないです!!ぷん!」

純5
「…おぉ…これは確かに止められないな」
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