「ねぇ!桜見に行こうっ!」
「…は?」
「北海道…もう桜散ったけど」
最初はアホな論議からだった。
「だから造山運動で新しい山が出来たから!」
ーーーーーー行きたいっ!
「わかったわかった。行くぞ」
「と、鴇!?き、着物!?」
お母さん的な着物マニアに。
「いぃやぁだあ、……お休みなしゃい」
「さくら?さくらといえばやっぱり桜餅だよね〜」
怠け者の癒し系。
「俺が居れば文句ないだろっ」
「どうせ俺はぁ…俺はぁ…」
浮き沈みの激しいナルシスト。
「行っても桜が無かったら交通費払ってよ?」
「あぁ、確か君、僕に携帯代のツケあったよね?……今払え」
誰も逆らえないお腹真っ黒変人。
「だ、だから皆さん赤信号渡らないでくださいっ!」
「俺をパシリや抱き枕にするの禁止ですよ?」
正統派純心な苦労人。
「ただ僕は、皆ともっと仲良くなりたいんだよっ!蜘蛛の糸のように絡むくらいの絆をっ」
「桜の下に埋めたらまた綺麗なお肌に……ってスコップ持って来ないでえぇえ!?」
桜を見たい毒舌らしい僕。
「まだ……桜あったんだね……しかもとてもおっきい……」
「たまにはこーいうのもいいかもしれないな」
「皆と来れてよかったな!」
小春日和
最初から無いと思わないで?
最初から諦めないで?
グダグダギャグ日常な、のほほんライフストーリー。
(さぁ、散歩に出掛けよう!)
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