▼冬の子(SH)

生まれて来なかった命が僕だというのなら、世界はきっと僕で溢れている。僕が生まれて来るこの世界にはたくさんの物語が生まれては終わりを告げていった。始まりがあるから終わりがくる。いつか、君たちにも僕の物語を聞かせる時が、来ればいいのに。そして、新しい朝が生まれ、夜が死んでいく。