君と僕

楽しいから馬鹿をしあった
哀しいから抱き締めあった

傷つけたのは大事だから
キスしたのは大好きだから

例え報われなくても

君と 僕



『それでラビったら酷いんだよー』

今日も今日とて、幼馴染みである名無子の愚痴を聞かされている。
「はぁ…」
愚痴と言うより、単なるノロケだから呆れた
僕の反応に、なんだよその態度ーなんて言いながら頬を膨らませる彼女は何もわかっていない。

そして、そんな所も可愛いと思う僕はかなり重症だろう。
顔には絶対出さないけど。

「用件は終わりですか?なら帰ってください」
『ひどっ!まだ来てから10分も経ってないよ!!』

「貴女はいいですね。頭がもう春だ。僕はこれから春に向けて受験勉強しなきゃいけないんですよ」

彼女が通う高校の受験が受かったら、告白しようと思っていたのに、神様は残酷だ。

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