我愛人

「え…、え?何あるか急に。あ、遂に名無子も馬鹿が回ったあるか!」

そーあるか、と一人で納得する耀。



どうしよ、なんなんだこの感情。
どきどきする、心臓が。


『耀ー…。』


仙人のコイツなら


「何ある?」

わかるのかな


『なんなんだ。』



「急に何を言い出すか」


だって



『私、わかんない。なんで耀をいじめるのか。』


耀を見てるとなんか、変な気分になる。
だから、いじめて気を晴らすんだよ。

そう言ったら



「我は病原体あるか!!」

と、ツッコまれた。




『知らない、耀といると顔が熱い!この病原菌!』


「失礼な奴あるな!折角教えてやろうと思ったのに!」



『え、これがどんな病気なのか教えてくれるの?』



知ってるならさっさと教えてよ…。



「後悔はしません。と断言するなら、教えてやらんこともないね。」


なんだそれ、そんな覚悟がいるものなの?



『後悔しません』

まぁ言うけど







言った瞬間


頬に、何かが触れる。

耀…の、手?
優しく、私の頬を包み込む

親指で唇を撫でられる



なに…顔も、体も熱くて、心音、早い





「本当か?後悔しても知らんあるからな」





ゆっくり耀が顔を近づけてきて

私の唇に、耀のそれが重なった。



唇が離れたら、抱擁してきて、耳元で私の知らない耀の声が、低くて甘く囁いて、全身が溶けてしまいそう


「我愛人、それは恋と言うあるよ」










(だ、誰が認めるもんですか!)
(あいやー、でも顔が赤いのはその証拠ある。それになんだか嬉しそうね。)



*前 | 次#
BACK
HOME
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -