飼い主と非常食 | ナノ
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なんかさー。だんだん対人間用テンションを保つのがめんどくさくなってきた。もうよくね?どうせコイツ非常食じゃん。ちっちゃいけど。
世間に馴染むというのは以外と大変なもので、それこそ脳内の思考回路まで猫被って人間のフリしてるわたしですが。もう疲れたよパトラッシュ…。そういえば犬って喰えるのかな…無理そうだな…。

はっ。やばい、料理というあまりの慣れない出来事に脳ミソまで疲労を訴え始めた。こういうときはとっとと風呂入って寝るに限るよね。本当はちびっこに色々説明してあげようかなとか聖母のような優しい行動計画があったけど、ま、明日でもいいでしょ。

そう思いながらちびっこを見ると、ソファでうつらうつら、非常に眠そうにしておられた。たぶん寝てないのは、わたしその他この家に対しての警戒心だろう。むしろ外に放り出した方が寝るんじゃないかなあ。それも近づいたら飛び起きそうだけど。なんてことない、体験談であります。

「さて、ちび、寝ましょう」

このままだとちゃんと寝そうになかったので手っ取り早く意識を失わせてみたお!さて風呂入るかな。


***

風呂から上がると、ちびっこがあどけない顔でソファでくたばってた。失礼、寝てた。うーん、やっぱ子どもの寝顔って可愛いものなのだね。多分。

やれやれ、寝るか。ベットは譲ってやんないけど。そう言いながらちびっこに毛布をかける自分の行動に、我ながら矛盾を感じた午後11時なのでした。