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沖田成り代わり

これはその場のテンションで書いた。一体どんなテンションで書いたのか、とても解りやすい出来になっております。

姉が、沖田の名前を呼ぶ声がしていた。沖田には、自分が返事をする声が聞こえた。扉を開けて、食事をするために歩き出すと、夕飯の匂いがした。
いただきますと、姉と二人で手を合わせて食事を始める。親は居なかった。沖田には両親の記憶はなく、死んだのだろうと考えていた。自分には姉がいれば十分だと思っていた。


***

死ね、と口にしながら、自分は何故この人に死んでほしいのかを考えた。土方が沖田に大きな危害を加えたことはない。理由のない殺意もあるのかもしれないと、そう思った。
しばらくして、姉を傷つけた人間を殺したいのだと気づいた。理由を発見したからには殺すべきだと思い、いつものようにバズーカを構えると、土方を探した。土方は、自室で書類仕事をしているようだった。何も考えずに、ただ引き金を引いた。爆音がして、銃口の先が吹っ飛ぶ。沖田は、こんなことで土方が死なないことを知りながら、無駄なことを繰り返した。自分には土方を真面目に殺そうとする気はないらしかった。

***


ただひたすらに泣きながら、これからどうすればいいのか、自分は何故生きるべきなのかを考えた。姉が死んで、生きる理由や価値が分からなかった。このままここで死のうかと思ったが、刃物もロープも見つからない。舌を噛みきるついでに、近藤さんに話しかけた。近藤さんは、今度は俺のために生きてほしいと言った。俺は、プロポーズですかィとからかいながら、舌を噛みきることを止めた。なにより、姉の目の前で死ぬのはいけないと思った。