平穏的につき助長する感情



※性的描写有
なんかもうヤってるだけ←


あ、と声が漏れる。揺さ振られる中で見開いた目が閉じなくて、ついでに唇も閉まらない。
背後から掴まれた腰が揺らされる度に、胎内に入ったソレが知りきっているイイ所を掠める。頭が着いて行けないくらいに気持ち良くて、それは嬉しいんだけど気持ち良過ぎて頭がおかしくなりそうだ。腰を掴んでいる大きい手を、剥がすように掴み返して「止まって」と喘ぎに混ぜて言う。勿論まともな声にはならない。
頭をひたすらに振って座らされているルドガーの脚に爪を立てると、漸く動きは止む。瞬間、安堵して瞼を閉じた。ぼろりと涙が落ちて、それを拭われる。

「…どうした」

「あッ…んん……いや、早いって…せんせ…」

動きは止まったが、だが胎内に熱いくらいに熱を持つソレが入ったままだ。だから落ち着かずに身を攀ると、胎内のソレが上手い事擦れる。びくんと跳ねた肩を撫でて、ルドガーは後ろから俺の髪を掻き上げて額にキスした。
は、と息を整える。正面に見える大きな本棚を見て、瞼を閉じた。それから瞼を開いて、頭を撫でて俺が落ち着くのを待ってくれているルドガーを見上げる。

「な、ァ……この体位さ、気持ち良いけど…その」

「…なんだ?」

「……先生の顔、見れないから。……ヤかな」

うわ。言った瞬間、胎内に入っているソレがドクンと大きくなった気がする。なんだよそんなに俺好きかよ先生。まあ言ったら殴られるから言わないけどさ。
小さく声を上げて、頭を撫でるルドガーの手を引っぱった。眼前に来た手を抱きしめて、再びルドガーを見上げる。
ルドガーは考えたようにしながら、しかし小さく小さく笑って口を開いた。

「……では、自力でこっちを向くんだな」

「……は?」

「出来るだろう?」

何言ってんだ?あんぐりと情けない表情している自覚はあるが、包み隠しのも忘れてルドガーを見る。真剣な表情で、さあやってみろ、とばかりに首を傾げるから、だから一旦戸惑ってから、ルドガーの脚に手を付いた。

「え、入れた…まま?」

「ああ」

「……有り得ねェ…教師のさせる事じゃねェよ。鬼畜、変態」

「お前が望んだんだろう。教師と生徒として一線越える事を」

いやそうなんだけどさ。けどたまにそうやって鬼畜スイッチ入れるの、マジやめてくれないかな。第一自分のモノの大きさ考えろよ、入れたまま振り返るとか…あー一回イくかな。別に気持ち良いのはいいんだけど、ルドガーの言う通り思い通りになるのが嫌だ。ルドガーも余裕ないくせに、なんか俺だけ余裕ないみたいな、そんな事ばかりさせる。たまには俺にがっついてくんないかな。理性かなぐり捨てて、中に一杯出してくれりゃいいのに。

はあ。溜息を吐いて、腰を浮かす。ずるりと抜けていく形で中を動くモノが鮮明に頭に浮かんで、ぞわぞわと鳥肌が立った。
抜けきらない辺りまで体を引いて、そのまま体をルドガーに向ける。

その動きで、モノが前立腺をごり、と掠めて、叫び声のような喘ぎが唇から漏れるのと同時に体が沈む。勢い良く前立腺が押され、達した。体制を変えていた途中の為、ルドガーの脚と腹に白濁が飛び散る。脊髄反射で伸びた両手で高めの位置にあるルドガーの肩を掴んだ。白濁が出終えるまで、爪を立てて肩を掴む。
すると、顎を指で引かれた。ぐいと顔が上がり、ルドガーと目が合う。無関心そうに俺を見下ろすルドガー。息が荒くて、生理的に出る涙でまともにルドガーが見れない。ぱくぱくと無意味に唇を開閉するとその手で頬を撫でられた。手はそのまま離される。

「あっ……は、…せん、せッ…」

達したばかりなのに、まだじわじわと胸元から下腹部に掛けて熱が篭る。必死に体をルドガーの正面に持って行こうとして、がくがくと揺れる足を立たせた。

「っ、……なっ…ッあああっ…?」

ずるり、中のモノが抜かれ、しかし先端が入ったままで体制を変えられた。正面に抱かれて、勢い良くモノが完璧に中に入る。必死に掴んだままだった肩に縋って体を震わせると、ルドガーは額にキスをした。

「…ッ、な…に……すんだよ」

「辛そうだったのでな。手伝ってやった」

「あっ…ひ、……ああッ…!」

言うや否や、ルドガーは俺の腰を持ち上げる。ずるりとモノが抜け、そのまま体を落とされた。前立腺を擦られ、喘ぎが漏れる。止まらずその動きが続き、瞼を閉じる事も忘れてがむしゃらにルドガーの肩に着いた手で倒れないように頑張った。
がくがくと揺れる腕が怖いくらいに言う事を効かずに落ちる。そのまま額をルドガーの肩に置こうとして、逆に俺の肩を掴まれた。
後ろにも前にも倒れられず、ルドガーと平行に向き合ったまま揺さ振られる。

「ちょっ……無理ッ…無理だって……ぇ…!」

この体制はきつい。何かに縋り付きたいのに、無理に伸ばした腕はしかし指先まで力が入らず、ルドガーの肩に触れて、そして落ちる。後ろに倒れる事も寄り掛かる事も許されない。辛い。

「何故だ?私の顔を見たいんだろう?」

「…そ…だけどッ……ぁあ…!!」

涙で滲んで顔なんか見えないし。つか顔見たいのアンタだろ。そんなジロジロ見んなよ。くそっ。

ぼろぼろ落ちる涙を、指で拭うでもなくなぞられる。その指を見て、瞼を閉じた。
止まらない律動に、体を任せながら息を整える。吠えて息が乱れて後悔するのは自分だけだ。だから止めよう。

瞼を開き、大分涙が引いて開けた視界でルドガーを捉える。ずっと見ていたのか、目が合って、唇に触れるだけのキスをされた。

「っ、……せ、……んせぇー…もイ…くっ……!」

「…ああ」

ぐい。返事を聞いた瞬間、後頭部を引かれて深いキスをされた。手が肩に届くから、がむしゃらに腕を首に回す。瞼を開けたまま深いキスに答えると、恥ずかしいくらいにルドガーと目が合った。
けれど反らすのも変に感じ、そのまま目を合わせたまま舌を絡ませる。

「んッ…んんっ…ーー…!!!」

頭が真っ白になるくらいに気持ち良くて、上げた声が塞がった口内でぐぐもって終わる。二度目の吐精も、ルドガーの腹部に出した。まだ続く動きの中、少し遅れて胎内に熱を出される。どくりと脈打ったモノから出されたそれのリアルな感覚に、鳥肌が立った。
ぎゅ、と首に回した腕で抱き着いて、離された唇から呼吸をする。
き、とルドガーを睨み付けると、いたって普段と変わらぬ顔でそこにいた。そんな、前後変わらぬ顔で居られると、なんの為にセックスしてんだかわからなくなってくる。やめて欲しい。

「中…キモチワルイ」

「ああ、処理するか」

ルドガーは、その、あれだ。男とすんのって多分俺が最初で最後だと思う。だから中に出す事の辛さは、生物学的にしか理解してない。だからつまり言いたい事は、中出しを気楽にするって事。
勿論、排泄器官の中に出されるのなんて普通でない、とは理解してるみたいだけど。実際中に出された訳じゃないからわからないんだろうよ。
出されるの構わないけど、少しくらい気遣って貰いたいな、なんて。

中からモノを抜かれ、どろりと白濁が太股を伝う。
眉を潜めると頭を撫でられた。

「夕飯、食べて行くか?」

棚からティッシュを取り出しながら、ルドガーは壁掛け時計を見る。俺も見ると、時計は8を指していた。今から家に帰ると、9時?うん、遅いな。ルドガーが車で送ってくれんなら別だけどさ。
何か買うにしたってあまり持ち合わせないから、おにぎり一個くらいしかありつけなさそう。

ティッシュを受け取り、二、三枚出して太股を這う白濁を拭う。寝台横の棚に置いた黒に青い線の入ったシンプルな自分の携帯を見て、意味もなく天井を仰いだ。

「……ん、食べる」

「そうか。では準備が済んだら外に出るぞ」

「んー。………馨介に電話しないとなー…」

過保護だから。ぽつりと呟き、拭い終わって出来た5つ程のティッシュゴミを、近場のごみ箱に投げ入れた。入らなかった物をルドガーが呆れた様子で入れ、ルドガーも支度を始める。

「幸せだよな」

「……どうした」

「いや、なんかさ。好きな奴と好きなようにセックスして…のんびり支度して飯食って。幸せだよなって」

ルドガーは考えたように支度を中断。それからすぐにまた支度を始め、俺の服を拾い上げて俺の前に置いた。

「そうだな、悪くはない」

例えば殺し合いがある世界だとか、他人を憎まなければならない世界だとか。幸せになる事が許されない世界だとか。それを思うと今はとても幸せだと思う。
伸ばされた手に頬を擦り寄せた。



***



ルド狂現パロで裏、という事でこんな感じです!もうヤりまくっててごめんなさいorz
楽しかったです←

幸せなルド狂は、書いててにまにまが止まりません←←

では、リクエストありがとうございました!







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