はい。


 

※性的描写有



チームサティスファクションのデュエルディスクには発信機が付いていて、事前に決めた予定通りに行動を起こしていない場合は勿論、作戦中はスーパーメカニックと誇れる遊星がチームメンバーの現在位置を確認している。
サテライトではデュエルが物を言わす節があり、デュエルが強い、イコール、位が高いと決まっていた。しかし時折いるわけだ、デュエルに負けた奴が勝った相手に殴り掛かるようなそんな事をしでかす、阿呆が。確か隣の地区のチームなんてリーダーがデュエル超上手い女で一悶着あった筈だ。いきなり夜道を頭を殴られただとか聞いたが、チームメンバーが酷くそのリーダーに信仰していてさっさと助けただとか聞いたが。
まあつまり何が言いたいかと言うと、そういうデュエルに負けて逆上した阿呆が隣のチームと同じように、今勝ち続けているチームサティスファクションに物理的デュエルを吹っかけてきやがった場合は、アジトでデュエルディスクの発信機を管理してる遊星が異常を感じてチームメンバーで助けにくるから、まあ安心なんだよとそういう話である。
しかしまあ、

(……話がちげぇ)

これは一体どういう事なのか。
後頭部に感じるずきずきとする痛みに顔を歪ませながら、チームサティスファクションのリーダーこと鬼柳京介は溜息を吐き下す。
ガムテープを二重に貼られた口は唇がぴっちりと閉じて開かないくらいに神経質に貼られていて、鼻呼吸で十分な筈なのに何か酷く息苦しい。腕は背中に回され、腕ごと腹に縄が巻かれてぴくりとも動かない状態になっている。足は自由は自由だが、どうやら背中に感じる壁みたいなものは部屋に通るパイプらしく、そこに縄が通され床に座らされている為に足が動けても体がそこから離れようがない状態だ。ティディベアのようにぴんと伸ばされた足を眺めて、ああ体が柔らかくてよかったなぁと馬鹿みたいにくだらない考える(だがまあ体が固かったらこの体制がキツいのは確かだ)。
一応この部屋は廃ビルの一室のようだが、高い階層にいるらしく窓の外は夕焼け空しか見えない。室内には倒れたロッカーが二つと何も入っていない棚が一つ。
腕にはどう考えてもデュエルディスクがついていない。辺りにもない。記憶の最後にあるのは昼頃に次の地区の情報収集に出掛けて、市場にちょっと寄り道をした帰り道に頭に激痛が走ったところまでだ。
憶測でいうなれば、此処は多分俺達のチームが今までに制圧した地区のチーム連中のアジトの一室で、頭の激痛はそいつらに不意打ちでやられたのだろう。デュエルディスクの発信機に何故か気付き、遊星達が鬼柳を探すのに手間取るようにどっかわからないとこに打ち捨てたか。情報収集に出掛けてから4時間は軽く経っているだろうし、出る時に声を掛けた遊星が流石にもう異変を感じているだろう。

(……自慢じゃねぇけど俺以外は喧嘩超強ぇし、まだあいつらは大丈夫だろーけど…)

果たして見付けてもらえるだろうか。第一此処は何処だろうか。地区によっては途方もない程探し尽くして貰っても検討違いになってしまうかもしれない。
だが、自分の不注意であの三人が危険になるのはあまり望ましくはないが、でもとりあえず今は助けが欲しい。この後どういう事態になるかなんて想像は容易いわけである。殴る蹴る殴る蹴るの鬱憤晴らしだとかそういう事だろう。
何を隠そうか、自分は痛いのが大嫌いだ。我慢は出来るし堪えられるが如何せん嫌いなのだ。出来れば暴力だけは避けたい。だが話し合いで済むとも思えないのだから、まあ、頭が痛い。どうしたものか。

(目的にもよるよなぁ…つっても、制圧した地区の奴らなら要望はそんなバリエーションに富んでないよな…)

例えば一番嫌な例だと復讐を込めて俺を殴る。あとは制覇した地区を返せだとか、無理な条件をつけてもう一度デュエルしろだとかふっかけるだとか。なんにしろあんまり望ましくはない。
現在なぜだかこの部屋に放置されていることを考えると、交渉でもするつもりなのだろうか?そうだとすると今頃遊星達は、今こうして鬼柳を此処に放置したチーム連中が会ったりしているかもしれない。争い事なく済むのなら鬼柳としては万々歳だが人質に取られていては良い気分はしない。なんにしても自力で逃げる方法を探る必要はあるだろう。
とりあえず縄は生易しく外れてくれる様子は当然ありはしない。とすると何かで切るかしたいが、手どころか腕がぴくりとも動かない。揺らしてもぎちぎちと音がするだけだ。腕に濃く跡が残りそうだと溜息を吐く。今現在そこまで腕に縛り付けられた時特有の違和感がないのはまだそんなに時間が経っていないからか、それともそれなりに配慮があったのか。
ここまで考えて今此処に拘束している奴らはまだ話が出来る奴なんじゃないかと思えてきた。きちんとした下準備と作戦で此処に拘束した、頭にきたからという理由でなくはっきりした動機で行動に移したのではと。
危惧していた暴力沙汰はなさそうかもしれないと、鬼柳は少し安堵する。だがそうすると目的はなんだろうか。やはり地区の還元か。それはそれであまり、いや、とても喜ばしくない。サテライトの全部の地区を制覇するの目標なのだから、と鬼柳は一人複雑な顔をした。

どうしたものか。考えながらもどうにか外れないかと背後のパイプを見遣る。体がぴたりとパイプに付いている為、頭だけを振り返させると後頭部にごりりと音を鳴らしながら痛みが走った。髪の毛も二、三本は抜けただろうか。痛みに少し顔を顰めながら振り返ると、耳がぴたりと冷たいパイプに付くまでで限度を感じた。今は機能していないだろう錆臭いパイプを横目に、眼球を必死に動かして視線を下へ上へと遣る。
太いパイプは所々が錆びてべろんとめくれており、床から天井までがっちりと付いていた。そこにはやはり縄が通してあり、ぐるぐると複雑に腹へパイプへと外れないように通してある。手首をよくよく見れば、どこで入手したのかも知れない手錠が付いていた。

(……相当恨まれてんな)

なんという嬉しくない配慮なのか。逃がさんとする意思がふんだんにあしらわれている。顔を正面に戻そうとすると、身じろぎのお陰か縄が多少緩んだらしく後頭部をなすり付けずに頭の向きを変えられた。しかしこれ以上緩む気配はなさそうだ。
パイプ自体が外れれば、とは思ってもみたが想像以上にがっしりとした作りであったため不可能だろう。ああどうしようか。溜息が止まらない。

(……あれ?)

自慢じゃないが昔から変に勘だけは鋭いと自分でも自負している。だから今も、あれなんか、と思ったのはきっとその鋭い勘で感じた何かなのだろう。
というのも扉の外、恐らく階下で物音がした気がしたのである。したのであれば数人のものだと思う。二人とかでなく、三人だろうか。
そう考えて期待で胸が張り裂けそうになった。そう、三人である。三人と言えば自分の中で何より大切な仲間の数と同じなのだ。今きっと自分を探しているだろう仲間の数が、三人なのだ。
目線だけ遣って見た扉は動かない。しかし少しするとその鋭い勘というやつは間違いではなかったらしく、扉の先、同じ階層から人の気配がした。何か話している様子のそれは足音と一緒に近付いて来ている。
まだそれが大好きなあの三人かはわからない。だが希望はあるのだとガムテープで塞がれた唇を必死に動かす。出る声はんーっと言うなんとも情けない音だけだが、聞こえるかもしれない。もどかしくて体と足を揺らすがわかりきっていながらも、やはり微動だにしない。そうこうしている内に、声が近付いて来た。俺はここだ、と、叫びたいのに出来ずただただ腹が立つ。
しかし扉をじいっと見ていると、そんなにも間を置かずしてノブが動いた。期待と、いやもしかしたら違うかもという気持ちとが入り混ざる。だがやはり、期待ばかりが勝っていた。

(……あ)

だからこそどう見ても大好きな仲間ではない姿の三人が部屋に入って来た瞬間の喪失感は酷いものだった。鬼柳が起きているのを見ると驚いたように、しかしすぐににたにたと笑って見せる。思わず眉根が寄り、舌打ちをした。ああくそがと口がきけたら吐き捨てていただろう。
ぎっと入って来た三人を睨み上げる。何か話しながら近寄る三人を一人ずつ見遣るが、記憶に思い辺りがあるようなないような。制圧したら地区の奴らだとばかり考えていたが、そればかりではないかもしれないと鬼柳は漸く思う。でもそれじゃあ一体誰なのか。これから制圧する予定だった地区の奴ら、だろうか。憶測を頭の中で巡らせながら見遣る男三人は、やはりにたにたて笑っている。ああ何をされるやら。頭が痛むのを鬼柳は瞼を閉じてうんざりとした。

「おはよう鬼柳京介君」

話し掛けられて、どうするかとただただ男を見上げる。後ろの二人がこちらを指差しながら何かをひそひそと話してはにやにやと笑っていて鬼柳はただ気分が悪い。一体なんなのか。暴力沙汰であるのなら早く始めて早く済ませて貰いたいものだ。

「ん?何か言いたげだな?」

そりゃあそうだ。文句はあるし質問は堪えない。腹が立って来る。男は楽しそうに鬼柳の顔を見、そしてしゃがんで視線を合わせてから口に貼られた二重のガムテープを剥がし始めた。
唇の薄皮が容赦なく剥がれるのに顔を顰めつつ、久しぶりの口呼吸を控えめに繰り返す。そうしてから自由になった口で何を言うかと考えて男を見上げた。
やはりなんとなく話が出来そうな奴である。後ろに控えている下卑た笑みを浮かべる二人はまあ別としてだ。

「……何が目的だ?」

「お、案外冷静だな」

「まあな。で、何が目的で俺を拘束してるんだよ」

しゃがんだまま思案して見せる男の仕種はハッキリ言って鬼柳を馬鹿にしているような、見え透いた白々しい仕種である。訝しんで見られているのにも気を止めずに男は鬼柳の両頬を片手で掴んだ。

「色々だな」

「ん、ん」

頬を掴まれ、同時にその掌が被さり唇が塞がれて声が出ない。これではガムテープを剥がされた意味がないと男を睨み上げるとぎりと頬を掴む力が強まった。

「立場理解してくれよリーダーさんよ」

「っ、んっ」

「まあ第一に、俺達の地区の制圧は時間の問題だったろ?それを止めて貰いたくてな」

「…、…」

「それとお前達目障りだからさ、上手い事掻き回せたらなあって思ったんだよな」

「ん、ぐっ」

「あと何より俺がお前気に食わないから、その綺麗な面目茶苦茶にしてやりてぇなって思ってよ」

ぎりっと次第に強くなっていく頬を掴む力に、鬼柳は顔を歪める。言い切って男は暫くしてから掌を離した。皮膚も骨も痛んでどうにか息を整えてから唇を開く。

「残念だけど、ちょと無理な話だな」

どうやら話からするにこいつらはこれから制圧する予定であった地区のチームの人間らしい。確かチーム人数が三人と少ないチームがあったなと思い出す。確かにそのチームは今日情報収集していたチームを制圧し終えたら次にでも、と思っていたところであった。
何を今更隠そうか、チームサティスファクションの目標はサテライト全体の地区を制圧せる事である。易々と男の言う、見逃すという行為は出来やしないのである。

「そりゃあ残念だ」

「悪ィな」

状況は勿論こちらが酷く不利だとは分かっているが、余裕ぶった態度を崩さずにはいられずに鬼柳は皮肉めいた言葉を吐いて男へ笑って見せた。
しかしやはり有利なのはあちらである。男も余裕の態度で立ち上がり、鬼柳の顔を見下ろして笑った。

「じゃあとりあえず、好きにさせて貰うからな」

その言葉を聞き終えた途端、右頬に激痛が走った。と同時にがっと鈍い音がした事に気付く。縛られた体が左にずれて、ずきずきと痛みが頬に走る。痛みに唸りながら男を見上げると、頬を蹴り上げたらしい男の足がそのまま鬼柳の腹部に沈んだ。縛られてどうしようも出来ないと理解しながらも庇おうと動かして軋む腕が酷く虚しい。
ぴしゃっと鳴った音が、蹴られた衝撃で自身の口から吐き出してしまった胃液だと気付くのに暫く時間を要した。

「っ、ふ……ぅ」

「おいおい、声上げてくれよ。つまんねえな」

腹も頬も痛み、喉も痛む。唸り声を上げて俯いて息を整えていると、男が髪をわし掴みにして顔を強制的に上げさせてきた。見上げた視界は痛みと衝撃から出てしまった涙で濁ってしまっている。う、と出る声を楽しそうに聞く辺りこのリーダーらしき男は加虐趣味があるようだ。

「俺もさあ、チームメイトが大切でな。あいつら昔からのダチだからさあお願いには応えてやりたいんだよな、極力」

「っ、…はあ?」

暫くはこうした加虐が続くのだと思ったのだが。男のよくわからない言葉を聞いて後ろの二人を見遣る。あの二人のお願いを応えてやりたい、という事だろうか。いやしかし普通はチームは一丸であって、リーダーの願いはチームの願いであってそうも変わらないだろう。それにこいつらのような目的の定まっているチームは。今は鬼柳を人質にしているのが最善な筈だ。

「鬼柳京介をオンナにしてぇってよ」

楽しそうに言う男はそう言ってのけてから掴み上げていた髪を離した。抜けて掌に絡みついた水色の毛を恍惚そうに眺めてから後ろの二人に「好きにしろ」と言って見せる。
鬼柳はそれを理解するのに少しばかり時間をかけた。男は回りくどくなく直球でわかりやすい答えをくれたというのに、つまり、と思い至るのに時間を要してしまう。
しかし理解した途端からは早く、ぞわっと総毛立たせるのは一瞬であった。

「……っふざけんな!!!くんなっ、おいやめろよマジでふざけんなよ!!そんな女に困ってんのか?ならJ地区行けよ、あそこサテライト内でも女多いからよ!」

「元気だねえ」

他人事のようにリーダーの男は部屋の壁に背中を預けた。口ぶりからするに、あの男は鬼柳を抱く気はないらしい。加虐趣味しかないのはまだ正常というのは些か変な表現ではあったが鬼柳からすれば同性、自分を抱かんとするこの手下二人に比べれば大分普通の人間に見えるのである。

「待て、わかった話し合いしようぜ、地区の事だろ、なあ、聞いてんのか!?」

「それ終わったら聞いてやるよ」

それ、と言われて壁に寄り掛かりながら鬼柳の抜けた毛髪を指先で弄ぶ加虐趣味のリーダーである男から、自分の正面にいる二人に視線を移す。少し太めの男と丸刈りの頭をした男。今までのくだりで何に興奮したのか少し息が荒く、鬼柳は思わずひっと上擦った声を上げる。
それ、とはつまり、これだろう。この二人が満足したらとそういう事だろう。想定外であった為にひたすら嫌な汗しか流れない。地区の事も暴力もなんでもかんでも想定内であった。だかしかし、これは想定外なのである。鬼柳はこのサテライトという社会常識の歪んだ場所で生きていながら、普通に異性愛者であり同性とそういう経験は一切なかった。小さい頃に食い物に困った盗みをした時、自分を捕まえたセキュリティの人間に手を出され掛けたがあの時はうまく逃げれたのである。
じいとジッパーを下ろす音に最早瞼を閉じるしか出来ない。

「なあ頼む止めてくれ、本当に、頼む、なあ止めてくれよ…」

「じゃあ今まで制圧した地区、俺達に明け渡してくれないか?」

「はあ!?んな事出来るわけねぇだろが!」

「それじゃあ交渉決裂だな」

ああきっとあのリーダーの男は交渉なんてどうでもいいんだろう。きっと暴力やあれやそれやで辱めたいだけなんだと鬼柳は口元を歪めた。この二人に散々にされた後に、きっとあいつにさっきより酷い暴力を振るわれるんだろう。最終的には殺されるかもしれない。



「んっ、んぅ……ふっ」

最初に推測した通りだった。このチームのリーダーはなかなかに冷静で頭が回る。少しでも拘束を緩めたらそこがチャンスだと鬼柳は思っていたのだが、リーダーの命令で男二人は拘束を一切緩めなかった。最初と同じようにパイプに体を固定したままである。
床に錯乱した吐瀉物は鬼柳が吐き出したものであったが、行為が進んだ今では慣れか、それとも吐き出すものが胃袋にもうないからか汚らしい精器を喉奥へ叩き付けられようと唸るばかりである。通常のセックスのようにストロークを繰り返す度に鼻先にじゃりと陰毛がなすり付けられて、半ば放心状態な鬼柳だがそれが酷く不快だった。
まるでオナホールか何かだと鬼柳は焦点の合わない涙が溢れて潤んだ目をさ迷わさせる。手の空いた男が鬼柳の秘部に入っている何処から調達したかも知れないバイブをぐにぐにと弄った。最初こそはケツにそんなん入るかと、ひたすらに痛いだけで馬鹿じゃないか死ねやめろと暴れて暴言を吐き散らしていたが、今となってはもう鬼柳にもよく分かっていない。

「っ、あー…出るっ…」

「んっ、ふっ…っ…!?」

ずんと喉奥に精器を押し付けられ、鬼柳はその精器のひくひくと蠢く先端の割れ目から先走り以外の液体が溢れた事に困惑する。生暖かく生臭いそれを喉奥に注がれ、流石に噎せ込んだ。しかしその男が射精の余韻に浸ってなかなか口の中から萎えきった精器を出さず、頭をがっしりと固定されていた為に鬼柳は噎せ込む事すらままならず、涙を溢れさせる。
おい、とリーダーの男が咎めるのがなんだか遠くに聞こえた気がした。そうして少ししてからずるりと萎えきった、太さはあるが如何せん酷く短い不格好な精器が咥内から抜かれた。口に入ってきた空気を目一杯吸い込み、鬼柳はげほっと汚らしく噎せ込む。濁った精液を吐き出して、吐き気に任せてえづくが上手くいかない。酸素不足は気持ち悪さから頭がぐらぐらとしている。

「っ、ひ、っあ…!?」

吐き気に困惑していま鬼柳だが、突如背中を走った甘い痺れに体を跳ねさせた。ぐちゅぐちゅと音を立たせながら意味もなく秘部を掻き回していたバイブが、鬼柳の上げた甘い声に気を良くして同じ場所をごりごりと擦り上げている。

「ひゃっ、んァっ…ん」

浅い内側にある場所を擦り上げられる度に酷い快楽に襲われ、吐き気なんか忘れて鬼柳は喘いだ。
はあはあと荒い呼吸をする男が顔を覗き込んで来るのを他人事のように感じながら、気持ちいい、と鬼柳はうっかり無意識に呟く。その瞬間にバイブレーターのスイッチが入れられ、ぐにぐにと先端が意地悪く動き回る。男の抜き挿しをする動きとその動きとで中を掻き回されて、鬼柳は頭が真っ白になった。女のように、いやそれより酷い、排泄器官で感じてしまって。普段の鬼柳なら死にたくなる程の屈辱であったが、頭はすでに真っ白である。

「あっ、んぁッ…ん、んっんぁぁあ!」

「あー…顔、エロいな…」

バイブを中に入れて足先で固定すると、男は鬼柳の眼前で精器をいじりだした。はあはあと息を荒くしながら、女に見立てた鬼柳の恥体をオカズに自慰しているのだが、鬼柳はと言えば最早よくわかっていない。ただ先程からされている事を思い出して、口淫を素直にしなくては酷いお仕置きをされるのだと理解していた為に、喘ぎながら眼前にある精器を無意識に舐め上げていた。男はそのなんとも従順過ぎる姿を見て、あっという間に射精してしまう。顔に掛かった精液が何かももうわからないくらいに鬼柳は放心していた。

もう片方の男が再び硬度をもった精器を頬になすりつけてくるのを放心状態で理解していないのだが、何故か溢れて止まらない涙をボロボロ流しながら受け入れる。

遊星達が鬼柳を発見したのは大分先の話だった。



*


とりあえず最初に土下座しますorz


ふぉーえばーの瑠奈様との相互記念小説の、モブ京です!満足時代で暴力と出来たら裏との事で、書かせていただきました!

はいごめんなさい!
まず暴力少ないですね、それから裏も微妙で、そして更に最後尻切れなのと変に長いという…大変申しわけない仕上がりになってしまいました…!

でも相互記念の感謝の気持ちは沢山込めさせていただきました!
書き終わるのに大分時間かかってしまいましたが、以上が相互記念小説です!

瑠奈様、この度は相互リンク本当なありがとうございました!








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