現パロ
ダーリーちゃんと狂介君



*



「ちょっと動かないで」

「あ?」

休み時間。ルドガー先生の大嫌いな数学の授業が終わり、やったーとばかりに羽根を伸ばして席から立とうとした、ら、ダーリーの一声だ。

「んだよ」

思わず声も荒くなる。なんだってんだこのアマ。ついつい睨んでしまうのだが、当の本人はこちらを見もせず床を見遣っている。…片目を抑えながら。

「なにしてんだ?」

「………コンタクトが取れたのよ」

コンタクト。言われ、考える。
コンタクト、コンタクト。ああ、コンタクトレンズか。

「……視力悪いのか」

「……まあね」

「ぶはっ、え、マジかよ眼鏡かけろよ!きっと似合うぜ、オマエ!」

「うっさいわよ!」

確かにこいつの姉は度のキツそうな眼鏡を付けていた筈だ。で、こいつはその姉が嫌いだから、つまりそういう事だろう。視力悪いのに眼鏡をかけたくない、と。













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