妙な性癖の遊星とそれがどうでもいい鬼柳
※ぬるいけど性的表現有



*



眠いけど朝飯、まあ、時間的には昼飯だけど、とにかく飯を)無理矢理かっこんで来た。今日は夕方から他地区の情報集めする日だから、ちゃんと飯食わないと持たないからな。
昼飯はクロウの世話になってる。クロウの飯は美味いから、いつも進んで食える。あんまり食わない質なんだけど不思議だ(ちなみに自分で作った物も美味いは美味いけど、進んでは食えない、不思議だ)。

支度しようと自分の寝泊まりしてる部屋へ入ると、俺のベッドの上に遊星が座っていた。自分のデッキを見ていたらしい遊星は、俺を見上げて緩やかに手を振る。

「どうした?」

殺風景な机に置かれた自分のデッキホルダーを取り、ベッドに置いてあった上着を手に取り、遊星に向き直った。遊星は「ああいや」と呟いた後、少し考えてから口を開く。

「デュエルディスク改良の事だったんだが、今は忙しいか?」

「ん、いや。大丈夫だけど」

なんだそんな事か。無表情な遊星の様子では事態はなかなか予想できないな、と俺はぼんやり考えながら上着を着る。裾に少し手が引っ掛かったが気にせず着て、まだベッドに座る遊星を見た。
すると遊星は俺と目を合わせた後に、ゆっくりと目線を下ろす。俺は意味がわからず、遊星、と名前を呼んだ。
遊星はやはり無表情で俺を見上げる。

「鬼柳」

「ん?」

「勃った」





またこの流れか。頭痛い。
俺は先走りをだらだら流す遊星のモノを銜えて奉仕しながら、ぼんやりと考える。
遊星は変なタイミングで性欲が反応する変な奴だ。俺がデッキシャッフルしてる時に勃起したり、俺が落ちた物を拾う時だったり、俺が遊星と目が合った瞬間であったり。全部俺関係なのは、一応恋人関係であるのだから自惚れるべきなのだろうか(自分でもあまり誇れないと思う)。

「んっ…ぅ…ぁ…んま、喉突くな…よ、飯出ちまうか、ら…」

「わかった……それはそうと、鬼柳」

「んん、ふ…んぅ?」

「まだ朝食や昼食はクロウに世話になっているのか?」

遊星は俺の頭を撫でながら問う。人にフェラさせながら無表情に聞くんだから器用な奴だよ。いらつく。
俺は見上げていた遊星から視線を外し、遊星の精器から口を離し、裏筋に舌を這わせながら答える。

「ん、…そーらへど」

「そうか」

なでなで。優しく頭を撫でられる。なんの為に質問したのだろうかと遊星を見ると、遊星は「どうした?」と優し気に返した。
特に用はないがと思いつつ、再び口元を離す。長いモノを両手で包み、ぐちゃりと音を立てながら扱いてやった。

「遊星はクロウん所で食わないのか?」

「ああ」

「クロウのみそ汁美味いのに」

「……っ」

「意味わっかんねぇし」

みそ汁、と言った辺りだろうか。遊星のモノが肥大した。びくんと生々しく動くので、片手を離してしまった。その片手を沿え、俺は遊星を見上げる。やはり無表情だ。

「おまえ確実にいじょーせーへきしゃだわ」

「……ああ」



 

小説置場へ
サイトトップへ


 
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -