ダークシグナー
ルドガーと遊び癖のある鬼柳
下品です



*



違うただ暇潰しに相手してただけなんだって。俺の言葉は追ったルドガーが受け入れずに旧モーメントの廊下に響く。
見上げた背中は怒ってんだか違うんだかわからない。ただ、怒っているのならおっかないのと同時に嬉しい。のと、普段殴るなりするクセに殴らないのが不気味だ。

あれは先程の事。
旧モーメントの一室で、暇だったから地縛神の生贄としてつい先日サテライトから連れて来ていた奴とセックスしてた。床でのそれはなかなか辛かったけど、まあ暇潰しにはなった。その後邪魔だからそいつ殺したんだけど、いやそれは日常だからいいか。ただ今日はいつもと違って、殺した奴のモノが入った状態。つまり首からだらだらと血を流して目を見開いた死体の一物を中に入れてまだ息が荒い状態の時に、なんの偶然かルドガーがその部屋に入ってきたのだ。ばっちり目が合って、珍しく唖然とした様子のルドガーは暫し黙ってからそのまま出ていってしまう。そして今に至る。
ぞんざいに後始末をして、下の赤いシャツと、シンプルな黒いズボンのみの格好。それでルドガーを追った。

殺し自体には抵抗もないし、それにあいつは次期に地縛神の生贄として死ぬ奴だったから、そこはいい。ただ俺とルドガーは一線越えた関係であり、たまに愛を囁き合ったりする訳だ。まあルドガーはあまり言ってはくれないが。いやまあ、とにかく、つまり恋人なのだ。結果これは浮気という事になる。が、仕方ないだろう、ルドガーはたまにしか抱いてくれない。拒否をする。今日だって2週間無しで痺れを切らしたからこそ起きた行動だ。
我慢した方だ、14日もだぞ?我慢強くなったなぁ俺。



 

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