劣悪孕む生殖器



※性的描写有


飽きもせず、鎖に繋がれて以前より肉も落ちて肌もより一層白くなった俺に、毎晩触れて来るセキュリティの奴らは決まって俺にこう言うのだった「サテライトのクズ」と。ああ確かに俺はクズだと思うと反抗声明なんて上げれるサテライトの人間がいないのだろうなんて錯覚まで引き起こされて、俺は心の中で自嘲を交えた笑みを浮かべるだけで満足するのだ。だが毎回思うのは「じゃあお前らはなんなんだ」ってそれだけで、でも思った時には大体奴らの精器を口に含んでるか喘がされてるかで言葉にはならずに終わる。

俺がサテライトでクズになっていた間、じゃあお前らは?ってさ。良い家に生まれて親が言う通りに学業に励んで、社員でも店員でも記者でも社長でも店長でもプロのデュエリストでもなく、セキュリティになってサテライトの奴らを虐げる。あれなんか良い人生には聞こえないんだけどな、なんて。

俺が相手させられるのは決まって二人。俺の担当の二人の看守は三時間交代だから、その間にその二人の看守の性処理をやらされる。性処理をされている間、俺の入っている独房の外には何食わぬ顔で通り過ぎるセキュリティが居たり、職場の娯楽の一種とばかりに眺める奴も居た。よく俺の独房担当ではない奴らは休憩中に格子に寄り掛かり眺めていて、しかもそいつがその時に相手している看守と仲の良い奴であった場合はそいつも加わって三人相手する嵌めになる。何回かそんな事があった。
俺はどうやらサテライトの人間の中ではかなり顔が良い方らしく、囚人の中でも群を抜いて良い容姿らしい。他の囚人がどんな容姿なのかは知らないが、確かに言われてみれば顔の造形は整っている方だとは思う。性処理として頻繁に利用される理由としては些か理解に至らなかったが。



今日はやけにギャラリーが多かった。大分慣れたつもりであった乱雑な性交は、今日は酷く羞恥を煽られる。
独房の大きく設けられた出入口である格子。外から中がよく見えるようになっているその格子には、普段よりずっとずっと多い人数(普段は3、4人)、10人強くらいだろうか、とにかく多くのセキュリティが休憩中なのか俺と同僚の性交を舐めるように見ていた。

俺を抱く男もギャラリーにサービスのつもりか、結合部が良く見えるようにと背面座位で後ろから俺の足を持ち上げる始末。
壁から垂れる鎖は此処に来た時から付けられている(衛生面が大変気になる)頑丈な黒い手錠に繋がっており、両手は万歳のように上へ上がっている。

背後の男の吐息がモロに俺の耳へ当たり、その度に寒気と妙な感覚から体を震わせた。そして沢山の視線に耐え切れず、左側にある寝台へ目を反らすとギャラリーからの視線が濃いものに変わる。こいつらの性癖は正直よくわからない。

「ぅ、っ…ぁ…あ」

ゆるゆると律動を始められ、俺は顔を顰めた。最近は後ろだけで快楽を拾えるようにはなったが、だが最初は勿論気持ち悪さと痛みが勝る。身を攀ると鎖が壁に当たりじゃらりと音を立てた。

「っ…ふ、…ぅ……う」

早く終われ。早く。こいつが俺の中に出して、あああと今の俺の視界の反対側に居る男と変わって、そいつも俺の中に出せば終わりだ。ああ早い早い。自棄に頭の中で何回も呪文のように反芻し、次第に混じり始める快楽に息が荒くなる。
声を抑えると、こいつらは声を出すまで執拗に虐め倒すのだ。今はさっさとこの行為を終わらせたいから、賢く生きようと思う。

「あっ…ぁああっ…!」

大分潤滑になってきた律動の中、横にいたもう一人の男に俺自身に触れられた。突然の事に驚き目を見張ると、実に厭らしい笑みでもって返される。そのままぐちゅりと音を立て、俺の先走りで濡れた男の手が、激しくなって行く律動に合わせて勢い良く俺自身を扱いた。

「ひ、あぁあっ…ぁっ…んぁ…!!」

「ほら、前見ろ」

「んぅ、っ…ん…ぁ…あっ…!」

俺自身を扱く男は、もう片手で俺の頬を力強く掴み正面を向かせる。そこには怖いくらいに俺を見るセキュリティの奴らが居て、目が合うと今にも犯されそうな勢いで目の色が怖いものに変わるのはどいつも同じ反応だった。

「皆お前のこの姿を見に来ているんだ、わかるか?」

「あっ…ぁ…んっん……ふっ…!」

「サテライトのクズだが私達を煽る姿は最高だ、とな」

そう言って男は、激しく精器の抽抜が行われている俺の後孔を撫でる。緩いその感覚に下腹部にひくりと力が入った。
それから、いつの間にかボロボロと溢れてしまっていた涙と、口の端から溢れる唾液を拭う。強い快楽に眉根を潜めて譫言のように喘ぎながらその指先を眺めていると、再び頬を掴まれて正面を向かされた。

「んっ…ぁ、っあ…ふ…っ」

「っ…く」

「ひ、あぁ…っ、…っ」

びくり、と中に入った精器が痙攣する。そして中へとじわじわ暖かい液体が広がった。中に出されたのだと理解した時には、男は俺の体持ち上げる形で中から精器を出していた。ぼたりと精液が溢れ、地面を濡らす。体をその場所へ下ろされ、両手が鎖に吊られて上がったままその場に座り込んだ。
息を何回も荒く吐き出し、ゆるゆると開いた視界で正面を見遣る。あからさまに興奮した様子の男達が見えた。しかし一様にプライドからか、平静を取り付くっている。その様はあまりに滑稽で、俺が囲われている筈の独房の格子がまるで奴らを見世物にする為に作られた檻に見えた。まあ、俺にしかわからない錯覚だが。

「ほら、次だ」

ぞんざいに言われ、俺の手首に付いた手錠へ繋がっていた鎖がかちゃりと外される。そのまま座っていた体を四つん這いにさせられ、俺はそのまま従って地面に這った。
そしてなんの合図も無しに、白濁で濡れた後孔へ精器を押し入れられる。

見遣った格子の外の奴らは、互いに耳打ちをしたり俺をガン見したりしていた。全員息が荒くて、それから先程俺に挿れていた奴がそいつらに歩み寄る。あまり聞こえないが、次どうぞ、とかそういう会話が聞こえた。ああ今日は長くなりそうだと内心笑って、泣きそうな感情を押し潰す。

「っ…ぁあっ…激しっ…ぃ…ああっ……んぁ…ッ!!」

壊れる程に強い律動に泣きながら、俺は床に爪を立てた。
気持ち良いのは事実だ。だが毎日毎日違う奴らにヤられて、何か大切なものが欠けていっている気がする。サテライトのクズだと罵られながら、俺はセキュリティの奴らに犯されてないているのが常だ。犬畜生となんら変わらないお前らの方がクズだ早漏共、と言えたのなら大分楽だろう。待っているのが手酷い性交でしかないのはよく知っているから言わないが。





***




セキュリティ×鬼柳で裏、セキュリティに捕まった後性的虐待受けて弱る鬼柳…との事でしたあれっこの鬼柳弱ってない…ぞ…?←

すいません裏要素微妙な上に完璧なるリク裏切りしました…!苦情大歓迎です…!orz

とりあえず…セキュリティという正義であるべき存在への憎悪と嘲笑と哀れみを抱く鬼柳さんはスタンダードだと思って書きました。あと鬼柳さんはセキュリティで大人気。私がセキュリティだったら犯しますよあんな可愛い子…!あ私情さーせんした←←


では、リクエストありがとうございました!







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