眠り姫は襲うもの
「いやーっ!?」
俺は真後ろで聞こえた声に、またか…と振り向く。これで何度目だろうか。トキワ付近に用事があって、ピカチュウとライガの住処だったトキワの森に来たのだが、さっきからもるがうるさかった。虫ポケモンが苦手なのは知ってたけど、毎回毎回怖がりすぎだ。まぁ、こいつの悲鳴は嫌いじゃないから良いけど。
「…」
「ちょっとレッド、なんでキャタピーは私ばっか狙うの!?」
「美味そうなんだろ。」
「ひっ…!!」
反応が面白いから、からかい甲斐がある。真っ青な顔してるし、一応撫でておいてやる。そうしたらほら、いつも通り頬が少しだけ赤く染まっていく。照れくさそうにしながら、ぶつぶつ言ってる。なんか可愛いよな、こいつ。
「あぁもうやだぁ〜…」
「…」
気にせず歩いていると、どんどん静かになっていく。俺は戦闘での新しい揺さぶりについて考えていたから気付いていなかったが、これは静かすぎる。今更だけど振り向いたら、案の定近くには居なかった。少し離れた所で、形容しがたい光景が広がって居た。
「んむむー!?」
「ピー!」
「…」
キャタピーが集って糸をはいていたのか、口元と手首が封じられていた。抵抗した末の格好なんだろうけど、何かのプレイみたいで状況が読めなかった。
「何やってるんだ。」
「んー!んーっ!」
「…」
とりあえず助けてやるべく、リザードンを繰り出し火を吐かせた。けど、キャタピー達はもるを盾にしてそれをさせなかった。流石にもるごと焼いたら怒られるだろうし、攻撃をやめさせた。
「お前達、何がしたい。」
「キャタキャタ!」
「…」
全くわからん。いつの間にかもるの身体は糸で何重にも巻かれていた。物凄い早さで何処かへ運ばれてしまう。追いかけようとしたけど、今度は俺にも糸を吐いてきやがった。もるは気を失っているみたいで言葉は無いし、まずは俺の行く手を阻むキャタピーを焼くことにした。
「何気に考えてるな。」
俺はキャタピーを追いかけて深くまで彷徨っている。ピカチュウとライガは自分達のテリトリーで寛いでるし、今はこの森に詳しいやつは居ない。けど蒼の気配は感じ取れた。草むらを掻き分けていると、糸でぐるぐるになったもるを見つけた。キャタピーは居ないし、近くに木の実が転がっている。きっともるが持っている木の実が目当てだったんだろう。もう大丈夫だろうな…そう思ってこいつを抱きかかえようとしたんだが、すげぇベタベタする。
「…糸か。」
顔の糸から丁寧に拭いてやった。そこの糸はもう乾いていて、髪の毛もそこまで被害は出ていない。でも身体に巻きついているのはベタベタだった。手で取ってやるけど、少し液体のそれは服に染み込んでいる感じだった。
「もる、生きてるか。」
「…」
声をかけてみるけど返事はないし、このままじゃ俺の服も汚れるから、この場で脱がせてしまおうか。本人は怒るかもしれないけど、これは不可抗力だ。これが原因でどうこうなっても俺のせいじゃない。
「服の裏まで…」
どうせ洗濯はできない状態だから、刃物で服を切る。なんとか下着までは脱がせたけど、着替えを着せるのもちょっと難しいんじゃないか?身体にまでベトベトが付いている。胸にべっとりついてるし、触ってみるとすごい柔らかい感触と、ぬるぬるした感触。良く見ると、情事で欲を胸元にかけた時のように見えなくもない。俺は一応思春期でそう言うのに疎いわけじゃないから、勝手に身体は反応する。幸いもるは起きてないけど、俺は起きている、アレが。
「…もる、もる。」
「…」
顔色はあんまり戻ってないし、当分気を失っているんだろう。これは日頃の行いが良いのか知らないが、チャンスだと捉えていいんだよな?遠慮なく欲望に従わせてもらおうか。
そっとキスをする。今まで誰ともそう言う事したことなかったから、初めてもるとキスをして、女の子の唇がこんなに柔らかくて美味しいものだとは知らなかった。何処にも売ってない、世界で一番甘いお菓子。味わうように舐めたり、軽く唇で挟む。ぷにぷにしてて全然飽きない。一瞬もるの口が開いて、短い吐息が漏れた。起きてはいないけど、それがすごく色っぽい溜息だから困るんだよな。
「…ぶっかけたみたいだ。」
胸元の白い半液状の糸を指で掬う。お世辞にも良いサイズとはいえないけど、俺はこいつの胸は好きだった。こんなに柔らかい箇所が人間にあるのが不思議すぎる。俺は成長期のせいでどんどん丸みが無くなって行くし、女のこいつとは差が開いて行くばかりだった。でもそれがすごく興奮する材料なのは言うまでもない。つい、いつもの癖で下着の肩紐に指をかけてしまう。ちょっと考えたけど、結局ホックを外す。少し浮いた下着の下から、掌で押し上げるように揉んでやる。揉むと大きくなるから揉ませろって言ったら、小さくて良いから揉むなって言われた事あったっけ…
「気を失ってるのに、勝手に硬くなるものなんだな。」
もるの胸先は硬くなり始めているし、身体は感じているのだと思う。そこを口に含んで、飴玉を舐めるように愛撫する。また悩ましい吐息が聞こえた気がして、いつ目が覚めるのか楽しみになってきた。糸が付いた手で、胸を揉みしだきながら頂点を口で愛撫。辺りに水音が響き、まだ昼間なのにこんなことをしているって事実に興奮した。俺は上着を脱いで地面に敷き、もるを寝かせた。流石に抱き支えている状態では色々不便だし、あとこれから本番するし。
「…ん。」
「…」
身じろぎして眉をしかめた。今はその表情も俺を煽るだけだし、もう少し楽しませてもらおう。ワンピースを切ったわけだが、下腹部はまだ若干切りきれていない。気にせずめくり上げて下着を撫でる。秘密の場所はちょっとだけ湿っぽい感じがした。何度も拭いているが、もう一度手を拭いて糸を取りきってから、下着の隙間から指を入れる。表面から既に濡れていて、俺は笑みが抑えられなかった。
「んっ…は…」
「…これ本当に寝てんのか?」
些か疑問だが、下着をゆっくり降ろして片足にかける。こうしとかないと、後でぱんつが冷たいとか文句言うしな。冷たい原因である液体を出してるのはどこの誰だと言いたくなるが、出させているのは俺なので言わない。いつ見ても興奮するソコは、すごく甘い香りがして、俺は思わず顔をうずめた。一滴も逃がさないように舐めとるけど、逆に出てくるのが面白い。眼の前の、小さく主張する突起を甘噛みした時、身体がビクリと跳ねた。
「えっ、ぁん…ちょっと!なにやってんのレッド!?///」
「あ、おはよう。」
起きてしまったけど、もう止めれないしな。力が抜けてるみたいでもるは起き上がれない。俺は身体を起こして口付けた、もちろん深くな。そしたら、トロンとした表情をして見てくるものだから、勝手に身体が動いてしまう。まずは人差し指を入れ、表情を見る。真っ赤になって俺を止めようとしてくるけど、全然抵抗できてないし。もっと恥ずかしがって厭らしい顔をして欲しいから、もるの両手首を左手で地面に押しつける。これは良い眺めだなぁ…指を2本に増やした。
「ぃ、や…だめだよ、人が通ったらどうするのっ?」
「…さぁな。」
ひーひー言ってるけど無視。2本の指で慣らしながら、胸の頂を唇で撫でてやる。かなり下も熱くなってきたし、良い表情になってきた。そりゃ焦らしてイかせていないし、もるは女の顔になっていた。誘うような視線、一つ一つの仕草が妙に色気があって、余裕がないのはどちらかわからない。俺は避妊対策をしてから、ゆっくり問うてみた。
「…欲しい?」
「なっ!?///」
「欲しいなら、強請れよ。」
「そ、そんなの…恥ずかしくていえるわけないでしょ!」
「ふーん…じゃぁいい。」
先っぽだけを擦りつけていたけど、それを抜いてしまう。面白いくらいに身体が反応して、震えていた。そんなもるの腹をつつきながら、葛藤する様子を観察する。これはいい顔だ、俺の本性が悦んでいるのがわかる。
「いらないならいいよ、俺は自分で抜けるし。」
「…っ!」
「あ、服着る前に色々拭いた方がいいぞ。糸と、それ以外もあるからな…」
わざと嫌な言い方をしてやると、瞳が潤んだ気がした。もるは、きゅっと俺の袖を引っ張って、小さい声で呟く。
「ほ、ほしい…です…」
「何が。」
「うっ…れ、れっどの!///」
「俺の何だ、指?」
「ちがっ、あの、これ…」
「…ま、いっか。」
こいつにしては上出来、俺のアレを指先で撫でた。触ってくるのは想定外だったから、不意打ちみたいでちょっと興奮した。責任とってもらわないといけない。
「挿れるぞ…」
何度も身体は重ねてはいるものの、一向にもるは慣れてくれない。まぁ、それはそれでいいから許す。恥ずかしさからぎゅっと抱きついてくる、本当にこいつ可愛いな。ゆっくり入れていたけど、もういいや。まだ半分しか入ってなかったけど、そのまま腰を動かし始める。
「ぁひっ!///」
「…ごめん、俺結構キてるから。」
それはもるも同じみたいだ。野外で、人がいつ通るかわからないスリルが俺達を高めてくれる。こう言うのもたまにはいいな。声を必死に抑えてるけど、あんまり抑えれていないのが可笑しくて、こいつの弱い所を重点的に突いてやる。そしたら腹の中が締まって、俺の腕を掴む力も強くなった。半分鳴き声みたいになって、俺の下で快感を受け止める光景が愛しい。今はちゃんと避妊もしているけど、いつかこの行為の本番をしたい。お互い大人になって、もっと愛し合って…そんな事を考えてたら、そろそろやばくなってきた。もるのナカも限界が近いみたいだし、一緒に果てれるように腰の早さを増す。
「んっ、あぁ…レッドもう、もぅイっちゃ…ぁあっ!」
「いいよ、一緒にな…」
「う、んっ…」
軽くキスをして、俺も本能のままにもるを愛した。一層高い声で啼いて、急にナカが強く締まる。それを我慢することなく受け止めて、俺も果てた。余韻に浸りながら、小さく痙攣しているもるは今までに見たことないくらいに艶めかしい表情をしていた。
俺はブツを抜いて、服装を整える。もるも起き上がって、着替えを手探りでゲットする。身体を拭いてやったり、着替えを手伝ってやって機嫌を直してもらった。いつもこう言うのは俺から理不尽に始めるから、こいつは事後は不機嫌になってしまう。ちゃんと機嫌取りをしないと、当分行為もお預けにされてしまうしな。着替えて、切られた服を処分しているもるにキスをした。その小さな身体を横抱きにして、立ち上がる。
「お前見てると、こうなった。」
「…もういいわよ。」
どうやら今日はもう許してくれるらしい。もう一度頬にキスをして、ピカチュウとライガの居る場所へと向かう。楽しそうな相棒達の声が聞こえて、もるは俺の腕から降りた。軽く身だしなみを整えて、今度はあいつから触れるだけのキス。珍しい行動だったからちょっと嬉しかったけど、それに対して抱きしめ返す暇も与えず、俺の手を取って歩きだす。耳まで真っ赤なのが見えているし、照れ隠しってのがバレバレ。まぁそこが可愛いわけなんだが…そう言ってるうちにピカチュウ達の元へついた。もう少し妄想させてくれても良いんじゃないかと思うが、時間は平等に流れるって言うからな。
「それじゃ帰ろっか!」
「…」
無言で頷いて、森を出る。リザードンとカイトに乗って、滞在先のセンターまで飛ぶ。今日はちょっと危ないシチュエーションでの行為だったが、キャタピーのお陰で新しい道が開けた気がする。また、暖かいうちに外でヤってみたいなんて言ったら、あいつどんな顔するんだろう。考えてたら、なんだかその顔を見たくなった。センターへ着いたら、いきなり不意打ちで聞いてやろう。
愛しいお前の全てが見たい
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リクエスト消化。何故か裏になってしまいました。美由紀様リクエスト、さらわれたヒロインをレッドさんが助ける的な感じです。しかしレッド視点、そして最終的に襲っているのがレッドなので全然リクエストに沿ってない気がしますが…よろしければお受け取り下さいませ!美由紀様のみお持ち帰り可能です。
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