INFINITY | ナノ


『侯くんも歌詞考えてや』

「俺そんなん苦手やもんな・・・」

ピンポーン

キッチンでご飯の仕度をしながら一緒に帰ってきた候くんと話しているとチャイムが鳴った。モニターで確認してオートロックを解除して玄関の鍵も開けた。再びキッチンに戻ると玄関からガチャリと音がして、2度目の扉の開く音は廊下とリビングを繋ぐ扉が開く音。

「腹減った〜」

ギターを担いだままキッチンに入ってきた亮がまるで自分の家のように冷蔵庫を開けてビールを飲む。最初は勝手に開けないでよ!なんて怒っていたけど、もう慣れたというか・・・言っても無駄というか・・・

「何作ってる?」

『しょうが焼き』

「おっ!ほんまにしょうが焼き?よっしゃ!」

『亮が言うたんやろ?しょうが焼きって』

自分で言ったくせに本気で喜ぶ亮をみてクスリと笑った。

「げっ・・・横山くん何で居るん」

「げって何なん!なんでって、居ったらあかんのか」

「風呂沸いてる?」

『沸いてるけど』

「ギターだけ持ってそのまま来たから入ってへんねん。名前一緒に入る?」

これでもかというくらいに口の端を上げて微笑む亮の肩にグーでパンチをするとそのかわいい笑顔がゆがんだ。

「痛って!お前何してんねん!」

『章ちゃん達来ちゃうから早く入ってきいや』

「女なんやから「ほんまに〜私も亮ちゃんと入りたい〜」とか可愛い事言えへんのかお前は」

『私がそんなこと言うと思う?サブイボでるわ。悪かったね、可愛なくて』

そんなやり取りをしているとピンポーンとチャイムが鳴る。それを聞くと亮はお風呂場に足を進めた。

「お邪魔しまーす」

「酒買うて来たで」

『いらっしゃい』

「うわっ!」
「横ちょ居ったん?」

「居ったわ!さっきの亮といいなんやお前らまで!」

「亮来とるん?」

『今お風呂入っとるよ』


亮が出てきてからご飯を食べて、さてこれから曲を作る時間です。因みに自宅は防音です。ジャニーのおいちゃんに言ったら防音の部屋探してくれてん。

「どんな曲作りたいんや」

『前回は恋愛ものやったから、友情とか仲間とかそんなんがええな』

「仲間言うたら俺らやんか」

「関ジャニ∞を名前が歌うみたいのおもろない?」

「ええな」

「何かに置き換えるとかな」

「8色あるんやから色鉛筆とかクレヨンとか」

「虹とか?」

「虹は7色ちゃうん?」

『しかも侯くん不在やで』

「虹に黒はないな」

「そらアカン!」




「なんかしっくりせんな」

「ここはもうちょい高い方がええんちゃう?」

『こう?』

「上げすぎや」




『出来た』


それから色んな意見が飛び交って、途中から侯くんはソファーで寝てて、完成したと同時に亮はベッドに倒れ込んで、章ちゃんはギター抱えたまま寝てて。タオルケットを寝室から引っ張り出してくるとベランダでタバコを吸う後ろ姿が見えた。


『すばる』

隣に並ぶとポケットからタバコが出てきて、火をつけてくれた。

『みんな朝から仕事やったのに、ごめんね』

「みんなやりたくてやったんやから気にせんでええ」

『すっごいいい曲出来た』

「当たり前やろ、誰が作ったと思てんねん」

『もったいないな、私だけが歌うの』

「お前の為に作ったんやろ。自信もって歌え」

『大事に歌うな。ありがとう』

すばるの小さいんだけど大きな手が頭を撫でた。

「お礼はちゅーでもしてくれたらええわ」

『ほんまに言うてんのー?それ』

「半分本気で半分冗談」


タバコの煙を吐いた唇に一瞬だけ自分の唇を重ねた。


「アホ」

『ありがとう。おやすみ』


ベランダの戸が閉まる音と同時に小さく息を吐く。


「...ホンマに鈍いお嬢やな」


必死に気持ち隠してきたんに...好きな奴にそんなんされたら期待するやんけ...どアホ

SLUMP2
(んっ...はちみつ食べたいな〜ムニャムニャ...zzZ)
(......白いくまのプーさん)



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