INFINITY | ナノ




「なぁ」
『ん?』
「お風呂一緒に入る?」



現在、時刻は18:30を回ったところです。仕事が早めに終わったので、暇を持て余し大倉家でヨギボーに座りながら、スマホをスクロール中です。この日オフだった家主は、お風呂にお湯を溜めているところでした。



『嫌』
「えー、なんで」
『それこっちの台詞やん』
「なんで?」
『メンバーの奥さん、私』
「メンバーの奥さんである前に名前もメンバーやけど」
『まぁ、そうね。あ、私髪色変えようと思ってんねん』
「あ、話そらした。ええやん、どんな色にするん?」
『こんなんどう?』
「赤?」
『赤』
「かわいいやん、俺もしよっかな」
『赤?』
「赤。いや?」
『んーん、ええよ』
「明日オフなんやろ?」
『うん』
「俺も」
『連休なん?』
『そう。美容院行こう」
『ついでにバッサリ切っちゃおうかな』
「伸ばして来たのに切るん?」
『ずっとロングやったし、たまにはガラッとイメチェンも大事やん』
「まぁそうやな」
『ボブにしてパーマあてようかな』
「ええやん」
『似合うかな、ボブ』
「名前はなんでもかわいいで」
『そんな褒めても何もないで』
「じゃあさ、明日デートしよ」
『明日?』
「そう。美容院早めに行って、プラプラ買い物でもしようや」
『私さ、マグカップと楽器部屋のカーテン買い替えたいねんけど、付き合ってくれる?』
「ええよ」
『よし、決まり。今日ロケでデパ地下行ってんけど、お惣菜がめっちゃ美味しそうでいっぱい買ってん。ワインあけよ』
「えー、めっちゃうまそう!あ、ブルーチーズもあるやん!」
『ここのブルーチーズめっちゃおいしいねん』
『ほんまにいつもセレクト最高」
『ふふん、忠義の好みは熟知してますから』
「さすがやわ。あっ、これんま」
『あ、こら。お皿に出すから』
「そのままでええやん。洗い物増えるし」
『...そっか、いっか』
「ワインワイン♪」



君と過ごす月曜日


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