INFINITY | ナノ


「何飲む?」
「んー、何しようかな」
「名前はシャンパンよね」
「えー、シャンパンとかおしゃれやな」
「この子、今更gossip girlにハマってんのよ」
「名前も海外ドラマとか観るねんな」
『見始めたらハマっちゃって』
「私もシャンパンにしようかな」
『私も』
「じゃあ私もー」


恒例の∞女子会。次はゼクシィもって集合ね!と言っていた前回に則り、本日はウエディング雑誌をテーブルに広げてのスタートです。いつもは章ちゃんとヒロちゃんと3人だけど、∞の中で章ちゃんの次に女子力高めな大倉丸山も初参戦です。


「へー、いつもこんなおしゃれなとこで女子会してんねんな」
「居酒屋なんかじゃ名前の女子力腐るわよ」
「名前の女子力救済の会でもあるからな」
『え、そうなん?』
「そうよ。あんな男だらけの所にいるから、アンタ私と出会った頃から思うと男臭さが増したわよ」
『嘘やん。そんなに臭い?』
「男臭ぷんぷんよ」
「確かに嘘ちゃうな」
『そうなん?』
「ヒロちゃん来たころは、楽屋で着替える時もパーテーション用意してもらったりしてたし。寝てる時もあんな大口開けんとちゃんと顔隠しながら寝てたしな」
「あー、そんな時もあったな」
『懐かしむのやめてもらっていいですか』
「今でも頑張ってるやんな、章ちゃんからもらったボディークリームつけたりさ」
『頑張ってるってなんか嫌やわ』
「でも俺はそんな名前が好きやねんけどな」
『何それ、嬉しい』
「なあ、俺と結婚しようや」
『なんで』
「やって俺やったらそういう名前でも全部許すよ」
「甘やかしちゃダメよ、名前もアイドルなんだから」
『でも全部許してくれるならアリやんな』
「何を言うてんねん、亮が居るやろ」
「亮ちゃんより俺のが背も高いし、料理も上手いで」
『忠義は生まれ変わったら結婚しよ』
「えー、なんなんそれ。おもろなーい」
「とりあえずさ、乾杯せえへん?」
「「「「「かんぱーい!」」」」」


バーニャカウダ、ピクルス、ソーセージの盛り合わせ、パスタ、フルーツの盛り合わせ、テーブルにたくさんのフードメニュー。からあげらやポテトもメニューには載ってるけど、ここは女子力アップの為に敢えてガラス張りのテーブルを彩り良くして視覚と味覚からも女子力上げなきゃ。というヒロちゃんに従った。


「それにしてもさ、名前ちゃんと亮ちゃんが結婚なんてな」
「俺はまだ納得してへんねんけどな」
「いつまでひきづってるのよ」
「そんなん亮ちゃんと別れて名前が俺のとこきてくれるまでやん」
「仮に、名前がモアイと別れて貴族と付き合ったとするじゃない?でも公表なんてできないし、バレたら大変なことになるわよ」
「そのあだな、やめてくれへん?」
「仮に、今の亮の立場が大倉やとしても、亮は今の大倉以上に追い回してそうやな」
「ヒロちゃんはどっち派?」
『ヒロちゃんはむかしからゴリラ派やんな』
「もちのろんよ。まぁ、どっちにしろ世間体を考えると、もし今後亮ちゃんと別れてもメンバー内はアウトね」
「えー、まあそうやねんけど。でもそんなん黙って付き合ってたらええやん」
「甲斐くんも大パニックやな」
「もー、そんなこといわへんの!今日はゼクシィ見るんやろ」
「そうやったそうやった」
『その話もう終わった?』
「名前冷たい…」
「とりあえずさ、式場どこにするの?」
『ハワイかな』
「ハワイかー」
「カラッとした青空の下、海辺にチャペルのベルが響く。そこには真っ白なベールがヒラヒラと揺れて、タキシードに海のキラキラとした光が反射する。潮と太陽の匂い、そこにふわりと舞うフラワーシャワー。ウエディングドレスに包まれたブーケが宙を舞う。それを私が手に取る!うん!」
「何なんそれ」
「妄想そろそろ終わった?」
『あれ、今何かヒロちゃん言うてた?』
「あ、すみません。おかわり貰えますか?あ、こっちも。お願いしますー」
「なんなのよ、みんなしてもう!」
「でもやっぱりウエディングドレスは白がええよなー」
「白に拘らんでもええんちゃう?青とか赤とかかわいいで?オレンジとかさ」
「オレンジええやん!」
「それ丸のメンバーカラーやからええ言うてるんやろ」
「いいやん、華やかでかわいいやん」
「名前はオレンジってキャラではないわね」
「白って感じでもないけどな」
「黒とか?」
「紫とか赤とか」
「あー、歪んだ感じの赤ね」
「似合いそう、悪女な感じ」
「緑とか似合うんちゃう?」
「いろんなの着たらええやん」
「名前ちゃんは何でも似合うで」
「なあ、緑は?」
「舞踏会じゃないのよ?」
「いいやん、かわいいやん」
「やっぱりさ、黄色がええんちゃう?亮黄色やし」
『ん、白』
「はい、決まり」
『式はー...キリがないから事務所の人間と、ごく親しい人のみハワイ』
「よし、決まり」




女子会開催します
(決めるの早いな)
(うん、やって最初から決めてた)
(じゃあ...この集まりなんやったん?)


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