INFINITY | ナノ




甲斐「でちゃったよ」
『んー?』
「出ちゃったって」
『何、下ネタ?』


朝、甲斐くんからのマンションの下に着いたよコールがきたけど、まだ現場入りの時間に余裕があるということで、甲斐くんを家に上げて朝食中。焼きあがったトーストをかじりながら、甲斐くんの下ネタに眉を寄せた。


「アホ、こんな朝っぱらから下ネタとか俺頭おかしいだろ」
『すばるは言うで』
「一緒にすんな」
『あー、すばるに言ってやろ』
「そんなこと言ってる場合じゃないって」
『だから何よ』
「週刊誌」
『週刊誌?』
「お前と錦戸の報道」
『何それ』
「お前ら先週挨拶行っただろ?錦戸の親御さんとこ」
『ああ、行った。亮ママめっちゃ喜んでくれたで』
「それはいんだけどさ、社長がYOU、結婚は発表するまでどこにも秘密だよ。って言ってたんだよな」
『え、そうなん?でもさ、薄々気づいてる人も居るやろ。結婚するんちゃうかなーって』
「そうだけどさ」
『別にいいんちゃう?その方が発表しやすいやん』
「お前らはいいかもしれないけど、怒られんの俺だからな」
『なんで怒られるん』
「知るかそんなこと」
『じゃあ私も知らんよ』
「ふあー、おはよ」
『おはよ』
「あれ、甲斐くん来てたん?」
「おお、名前が飯食ってるっていうからちょっと上がらせてもらってるわ。下マスコミ結構いるし」
『え、ほんまに?』
「嘘ついてどうすんだよ」
「なんで?」
『亮ん家この間挨拶行ったのが撮られててんて。週刊誌今日発売』
「別にええんちゃうん。事実やん」
「事実だろうと、発表前に公になるのは色々予定が狂うんだよ」
「ふーん。甲斐くん、ワッフル食べる?」
「朝からそんな甘いもん食えるかよ」
『おいしいやん。甘いもの食べると血糖値上がるねんで。ちゃんと起きるで身体が』
「お前はチョコレート食べすぎなんだよ」
『疲れた身体には糖分が必要やねん。大丈夫。お砂糖あんまり入ってないチョコレートやねんから』
「カカオ70%以上」
『正解。ねえ亮、今日何時に帰ってくる?』
「甲斐くん、俺何時?」
「17時くらいかな。それは植松(現場マネージャー)に聞けよ」
「甲斐くんチーフやん」
「名前のことだけで頭いっぱいです」
『何、その愛の告白。私には亮という愛しの人が居るんやからあかんで』
「っ、そうやで!元サヤになんか戻らせへんで!」
「…お前らめんどくせえ」
『17時か…明日休みやんか、一緒にDVD借りてきてなんか見よ』
「何見る?ホラー系?」
『絶対無理。ってかそんなん亮も見られへんやん』
「ホラーもの名前キャッキャ言いながら見るねんで。めっちゃかわいいねん」
『亮も怖いー!いうて見てるやんか。アサイージュースまだある?』
「飲むなら作るで」
『飲みたーい』
「よっしゃ、作ったろ」
「…俺車で待ってるわ」
『なんで?居ったらええやん。もうちょっとで食べ終わるで』
「朝からお前らがイチャイチャしてんの聞くのしんどい」
『イチャイチャなんかしてへんよ』
なあ
「それがしてんだよ」
「アサイージュースできたで!」
「マスコミ追っ払わないといけないんだから、早く降りてこいよ」
『はーい…うん。今日もおいしいです』
「良かったです。フルーツも食べる?」
『食べるー』









「名前、携帯鳴ってるで」
『んー?ああ、甲斐くんから早く下りてこいって電話がいっぱい来てるわ。もう行かな』
「名前は何時に終わるん?」
『んー?19時くらいには終わるんちゃうかなー』
「それなら家で待ってるわ。終わったらDVD借りに行こうな」
『うん、待っといて。じゃあ先出るな』
「もう行くん?」
『うん、甲斐くん待ってるし』
「もうちょっと居ってや」
『居りたいねんけどさ、うるさいねんもん』
「んー」
『亮は何時に家出るん?』
「12時くらいちゃうかな」
『そっか。じゃあ行くね』

Chu

「いってらっしゃい」
『行ってきます』


朝はゆっくりのんびり
(お待たせー)
(遅い)
(亮が離してくれへんかった)
(…あっそ)



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