INFINITY | ナノ






早朝からの撮影。今日も平和に1日が過ぎんねんやろなーと思ってたら、ちょっと違ったみたいやな。明け方まで仕事であまり寝てないという名前。朝からちょっとテンションが高いです。



『you are my so soいつもすぐそばに〜ある〜♪譲〜れないよ誰も邪魔できない♪』
「アイツ何してんねん」
「嵐踊ってんねんて」
『ARASHI〜ARASHI〜for dream♪』


ぼぶっ、という音をたてながら、ソファにダイブしたお嬢さん。イヤホンから少し漏れている嵐のデビュー曲を踊り終えたのか、満足気に笑顔を作ってた。


『あかん!楽しいー!あ、侯くんおはよう』
「おはよう。何で嵐踊ってんねん」
『アイドルって感じやんか、嵐。せやから全部覚えていつか嵐のライブ出んねん』
「そら無理やろ」
『なんでぇや』
「お前が関ジャニやからやろがい」
『あかんのやったら移籍でもしよかな』
「名前の独断で出来るもんとちゃうやろ」
『潤くんが関ジャニ辞めて嵐に移籍すれば?って言ってくれてんねんもん』
「あかん!名前はどこにもやらん!」
『あ、NEWSでもええよ』
「あかん!NEWSなんかあかん!」
『何でよ!』
「手越が名前大好きやからなー」
「アイツすぐ名前に抱きついてくんねん」
「どっくんと大倉やて一緒やんか」
「一緒にせんといて」
「俺はええの」

諦めや名前、全部否定されるのなんてわかってるやん。口を尖らせながら悩む名前かわいい。

『じゃあKAT-TUN!』
「...お前そんなに移籍したいんか」


ギターを弾いていた渋やんが俯いたままドアを勢いよく閉めて楽屋を出て行った。名前がグループ名を言うていくにつれて、眉間のシワが深くなってたのは分かってた。名前も本気で言うてるわけちゃうんやろうけど、あまりに楽しそうやったからかなーと渋やんの背中は何となく悲しげやった。


「名前、はよ謝ってき」
『何で?冗談やん』
「ショックやったんやろ?渋やん。冗談でも」
「はよ」





『すばる、ごめんな。冗談言うたんやで?』
「...冗談でも移籍したいなんて寂しくなるやろ」
『うん...ごめんなさい。私のいるべきとこは関ジャニだけやと思っとるよ?あんなに一緒に歌ってて気持ちい人すばる以外に居らんもん』
「...アホ」


急に肩を寄せられて抱きしめられると頭の上で「どこにも行くなよ」と声がした。


「よし、戻るで」


出された手を握るとギュッと握り返してくれた。

ありがとう、すばる。


movement
(嵐に嫉妬したん?)
(してへんわ)
(すばちゃんかわいー)


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