「何が？」
「なんや丸みてへんのかこれ」
「え、亮ちゃんやばいやん」
「…名前は？」
「そういえばまだ来てへんな」
「なんや、一緒にやなかったんかい」
「撮影であいつ泊まりやねん」
「名前このこと知ってんの？」
「わからへん。電話してんねんけど出えへん」
「なにしてんねんお前」
今朝週刊誌に俺の熱愛がでた。名前に連絡したんやけどドラマの撮影で地方に行ってる名前とは連絡がとれなくて、今日みんなで撮影やから会うはずやねんけどまだきてへんねん。
「…名前と別れたん？」
「別れてへん」
「じゃあ浮気してんの？」
「…」
「何で黙ってんの？」
「ごめん」
「これは事実なん？」
「この日結構酔ってて、あんまり覚えてへん。でも起きたらこいつん家のベッドで寝とった」
「アホちゃう、酔って記憶にないからって他の女と寝るん？」
「どっくんこれいつの話？」
「一昨日」
「なんかあったん？」
「いや、一昨日俺行ってんねん名前ん家。たまたま名前飯でも食おうやって電話したら名前その日オフでどっくんも早く終わるって言うてたから久しぶりに家でゆっくりしよう思って晩御飯作って待っててんけど、帰ってこおへんから食べに来てって言うから行ってん」
「え…」
「どっくんの好きなもんばっかり並べてあったで」
「今日名前と誰か連絡とったんか？」
「とってへん」
「甲斐くんは一緒に居るんやろ？」
マネージャー「名前さん撮影長引いちゃって帰ってこれないみたいなんで抜きでやります」
怒ってるやろか？そうやんな、怒ってるよな。電話何回したって出えへんし。
「とりあえず仕事しようや」
その日も連絡とれへんくて、結局帰っても来なくて、甲斐くんに聞いたらホテル泊まってるらしいけど、場所までは教えてくれへんかった。
piriririririririri
「はい」
（亮、テレビみた？）
「みてへんけど」
（テレビつけて！）
「え…」
次の日、章ちゃんから電話があって、テレビをつけてみると関ジャニ∞名字名前熱愛報道。
「同じグループの錦戸さんとお付き合いしてたみたいですけどどうなんですかね？」
「錦戸さんにも熱愛報道出てますから、破局したようですね」
なんてテレビの中で言ってる。破局なんてしてへんわ。何を勝手なこと言ってくれてんねん。しかも名前の相手は亀梨で、なんやねん、後輩やん。ってかなんで亀梨ん家行ってんねん。
（名前と連絡とれたん？）
「まだとれてへん。ホテル泊まってるんやて、甲斐くんは言うてたわ」
（どこのホテルか教えてもらわへんかったん？）
「甲斐くん教えてくれへんかったかった」
（そっか、俺も連絡してみるわ）
「おん、ごめん」
章ちゃんが週刊誌にも出てるでって教えてくれたからコンビニに走って熱愛報道が出てる週刊誌を買ってきた。あぁ、写真もばっちり撮られてるやん。この車完璧名前の車やん。ダッシュボードの上に俺のサングラス置いてあるし。被ってる帽子見たことないし。
あぁ、会いたいな。会ってちゃんと話したい。
「このまま帰ってこおへんのかな…」
同じグループのメンバーやし、このまま会わへんなんてこともないやろし、ここは名前の家やから必ず帰ってくるやろうけど、もう会われへんのかな…なんて不安が襲った。
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