INFINITY | ナノ



「それでは、新郎新婦のご入場です!」


兄・律樹の結婚式、昔からの仲の関ジャニ∞全員出席で、海外生活のうちの両親も帰国してきた。


「律緊張しすぎやろ」

「ガッチガチやなあいつ」

『そりゃ緊張するやん、結婚式やで?』


新婦の璃子ちゃんは関東の人やけど、新郎側はやっぱり関西色が強い。


ママ「すばるくん次やで早よ!」

「はいはいはい!」


パパはヴァイオリン演奏をし、ママは念願叶ってすばるが歌う歌の伴奏をし、満足気。
律樹に∞でも何かやってくれと言われて璃子ちゃんが好きらしいエイトレンジャーをやることになって


「勘忍袋、給料袋、3つ目はなんやと思う〜?」

「胃袋!」

「ビニール袋!」

「ご祝儀袋やろ?」

『ポチ袋!』

「腰袋!」

「エチケット袋!」

「そらお前キ○玉袋やろ」


侯くんが考えてきた台本で《∞レンジャー 3つの袋は大事にせえよ!の巻》をした。


私の真向かいに座る章ちゃんは他の人の挨拶や余興を見てニコニコしとって、
その左隣の隆ちゃんは違うテーブルに居ったうちの親戚のおいちゃんと仲ようなってて、
私の右隣に座る亮はテーブルに一品一品出されるフランス料理を食べられないものが出てくるとそのまた隣に座る忠義のお皿に移してて、
忠義は「亮ちゃん食べへんの〜?」と言いながらそれをパクパク口の中に入れてる。
私の左隣に座る信ちゃんは「あのおっさん話長いねん」といいながらその隣に座るすばるとワインをガバガバ飲んでるし。
侯くんは「律っ...よかったな、幸せになれよ」なんて言いながら泣いてた。


小さい頃からのスライドショーが始まると、璃子ちゃんの写真は両親との写真が圧倒的に多いのに対して、律の写真は私やメンバーと写っているものばかりで、次々スクリーンに映し出される写真を見ながらあんな事あったね、なんて話が盛り上がった


『璃子ちゃん綺麗やったね』

「ほんま、律にはもったいないわ」

『ウエディングドレスはやっぱり白が一番やけど、赤いドレスもかわいいね』

「そんなんいくらでも着たらいいやん」

『え?』

「俺らの結婚式の時は好きなだけお色直ししてええよ」

『ふふっ、ありがとう』


私が着れるのはいつになるかわからへんけど、亮の気持ちが嬉しかった。

律も璃子ちゃんも気をつかってくれたのか、二次会は一般の人を呼ばずに∞だけ。しかもなぜか会場はうちで、色んなものをみんなで持ち寄ってテーブルには豪華な食事が並んだ。



「では、改めまして。律樹、璃子ちゃん、結婚おめでとう乾杯!」

「「「「おめでとう!」」」」

「まさか律が一番に結婚するとは思わんかったな」

律「まぁ俺が一番かっこええからな」

「りっくん今からでもジャニーズ入れるで」

「璃子ちゃんみたいな子律にはもったいないわ」

璃「そんなことないですよ」

「謙虚なええ子やな、名前見習え」

『何がやねん、私も謙虚やんか』

「名前が謙虚ならみんな謙虚やろ。まぁ名前はそのままでも可愛いけど」

「ガサツやからな」

『信ちゃんには負けるわ』

律「こいつ女ちゃうからな」

『はっ、女やし』

「女が爪楊枝咥えて歩かへんやろ」

「皆んなの前で下着にもならへん」

「大口開けて寝えへん」

「ええやんなぁ、名前ちゃん可愛いやん」

『っ...隆ちゃんだけやっ』

「俺も思ってるよ!可愛いよ名前!」

璃「ふふっ、仲いいですね」

「もう15年以上一緒におるもんね」

「律とはくされ縁と言うか幼馴染みたいなもんやねん」

「名前の兄貴とか関係なく、いい奴やねん」

璃「はい」

『璃子ちゃん、アホ兄貴のことよろしくお願いします』

律「アホは余計じゃ」

『幸せになってね律くん』

律「おう」

『璃子ちゃん泣かせたらあかんでっ』

律「おう」

『...っ離婚したらあかんで』

律「おう」

『幸せにっ...ならなっ...っ怒るでっ...』

律「おう」

『お兄ちゃんっ...』

律「ん?」

『っ...おめでとうっ(ギュッ)』

律「何でお前が泣いてんねん」

『だって...っ』

律「次お前の番やからな」

「お兄さん!名前のウエディングドレス姿近いうちに見せたるから」

律「何で亮にお兄さんなんて呼ばれなあかんねん。嫁にはやらん」

「エイターも社長も公認やで!?」

「相変わらずシスコンやな」

「美しき兄妹愛やんか」

「っ...」

「何で横山くんが泣いてんの」

「律っ、名前の為にも幸せにならなあかんな...っ」

律「おう」

「よっしゃ、今日は呑むで!」



おめでとう
(お兄さん、妹さんを僕に)
(やらん!)
(お兄さん!僕に!)
(絶対やらん!)


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