INFINITY | ナノ






『旬ちゃ〜ん、もういっぱい〜!』

旬「お前もうやめろ」

斗真「お待たせ〜」

『嫌や〜小栗!頼めもういっぱい!』

潤「悪酔いしてんな」

旬「あぁ、きた。今日の撮影でNG連発で病んでんのこの子」

松「どうしたのNGなんてお嬢めずらしいじゃん」

『おお、松本潤や』

潤「フルネームで呼ぶな」


何やらドラマの撮影の後で飲んでいたようで「ヘルプ!」と小栗旬から連絡があって来てみるとベロベロに酔ってる我が事務所のお嬢。


「大丈夫なの?」

『あー、斗真もおる!ちゅーしよ』

「してもいいんだけどさ、俺亮に殺される」

『んふふ』

旬「俺が送ってってもよかったんだけどさ、こいつん家知らないから」

潤「お嬢、帰るぞ」

『嫌や、帰らへん。潤くんちゅー』

潤「はいはい」


チュッ


旬「出たよ、キス魔」

『んふふ』

潤「やべぇ、止まんなくなりそう」

「ダメダメダメダメ!とりあえずさ、名前今日は帰ろうよ」

『嫌や。まだおるの』

旬「酔い過ぎ。帰れ」

『だって家の鍵甲斐くんの車の中忘れたから帰られへんもーん、んふふ』

「あ!亮が合鍵もってんじゃん!」

潤「電話電話」



__________


「こんばんはー」

「おっ、来た来た」

潤「名前、錦戸来たぞ。起きろ」

旬「どうも」

「どうも、ご迷惑おかけしまして」

旬「いえいえ」

「亮仕事だったの?」

「近くで飲んでてん」

『りょん、何でおるのー?』

「お前が酔ってるいうから迎えに来たんやろ」

『んふふ』

「んふふちゃうわアホ」

『りょん、ちゅー』


ちゅっ


「イチャイチャしないでくださーい」

「え?」

「いや、え?じゃなくてさ」

「おい、名前帰るで」

『りょーちゃん、おんぶー』

「アホ、俺飲んでるから歩きやねんぞ」

『えー、りょーちゃんにおんぶして欲しいねん』

「おまっ......///ほら乗れ」

『ばいばーい』

旬「あっさりだな」

「お騒がせしました」

潤「気をつけてなー」


_______________


名前を迎えに行くと珍しくベロベロに酔っ払っていて、おんぶして欲しいねんなんて普段言わん言葉に負けて背中に乗せて歩く。
タクシーでと思ったけど歩ける距離やし、折角堂々と歩けるんやからたまにはこういうのもええかなって。


『りょー』

「ん?」

『私、NG連発してん』

「珍しいな」


背中から俺の肩に頭を預けていた名前が酔いが冷めてきたのか話し始めた。


『台詞がなかなか頭に入ってこおへんねん』

「ん」

『今日も他の仕事で私2時間遅れて、しかもNGだして撮影2時間延ばして私のせいで4時間も押した』

「ん」

『忙しいとか理由にならへん』

「ん」

『そんなんやから、だからアイドルはって言われんねんな。あかんのかな私』

「そんなこと言われたん?」

『監督、アイドル嫌いやねん』

「悔しかったんやろ?」

『うん』

「見返したったらええやん。名字名前こんなんちゃうぞって。空いてる時なら本読みいつでも付き合ったるわ」

『亮...ありがとう。好きやでっ!』

「なんやねん急に、元気なんやったらおりろ」

『嫌や〜亮のおんぶがええの〜』

「アホ」

『早よ帰ってお風呂はいろ〜』

「どうしたん、今日は珍しい事尽くしやな」

『嫌ー?』

「嫌なわけあるかいな」


酒に強い名前がこんなに酔ってることも珍しくて、あぁだからこんな酔ってるんやな。
弱音吐くのも珍しいんやけど、酒の勢いかもしれんけど、話してくれたことが嬉しかった。


「お風呂入って本読みするか」

『亮スパルタやからな〜』

「優しいやろ。手取り足取りやったるやん」

『そんなシーンないもん...でもありがとう』


頬にあたたかいものが触れる。


『亮すきーーー!』

「アホ大っきい声出すな!」

『ええやん、もうみんな知ってるんやから』


そう言って首に抱きついてくるのが可愛くて、少し遠回りして帰ったのは秘密。


こんな日もある
(関ジャニ錦戸 名字 おんぶに路上チュー撮った!!)
(翌日の週刊誌にはこんな見出しがあったとか)






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