INFINITY | ナノ




「名前ん家久びさや〜」


『ほんまやね』


ワンワン!


「蘭丸〜小太郎〜久しぶりやな〜よしよし」


交際宣言をしてから、私がホテル暮らしから自宅に戻ると同時に蘭丸と小太郎も社長の家から戻ってきて、亮との接触禁止も解禁された。


「遊んでやりたいんやけどな、名前とやることあんねん。ごめんな」

キッチンで飲み物を用意していると亮に擦り寄るうちの息子達をなだめてる。

『何よやることって』

「お前っ、俺がどんだけ我慢したと思ってんねん!」

『はい』

「あぁ、ありがとう」


マグカップをテーブルに置いて亮の隣に座ると肩に手が回った。


「もう堂々としててええんやな」

『うん、そうやね』

「これでちゃんとデートも出来るな」

『亮』

「ん?」

『ありがとう』

「なんもしてへん」

『すごはちの時の亮かっこよかったで』

「おっ...お前アホか。俺はいつだってかっこええんじゃ」

『あははっそうやね』


分かりやすく照れる亮に笑う。


『交際宣言してしまったからにはすぐ別れましたってわけにはいかんで』

「当たり前やろ。ってか別れたらんからそんな心配いらん」

『亮のこと好きじゃなくなっても?』

「好きじゃないん?』

『例えばの話やん』

「例えばでもいやや」

『亮』


ソファに座る亮の脚の上に向かい合う様に座って首に腕を回して軽いキスをする。


「どしたん?やけに積極的やんけ」

『女の子だってそういう時もあるもんやの』

「かわいっ」


今度はさっきより深く、長く。


『んっ...』

「このままでええ?ベッド行く?」

『行く』


そのままの体勢でフッと身体が持ち上げられる。リビングの隣にあるドアをが足で開けると綺麗に整えられているベッドの上に静かにおろされた。
スプリングを軋ませて馬乗りになりながらTシャツを脱ぎ捨てると何度も何度も角度を変えながら唇を合わせる。




「名前っ...好きやで」



『んっ.........あっ......私も...好きっ』




次の日が早いなんてもう頭から消え去っていて、会えなかった日を、触れられなかった日を埋めるように何度も何度も身体を重ねた。



love you
(愛してんで)
(知ってる)
(名前は?)
(愛してるよ)






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